【感想】トム・ソーヤーの冒険

マーク・トウェイン, 柴田元幸 / 新潮文庫
(45件のレビュー)

総合評価:

平均 4.0
13
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11
2
0

ブクログレビュー

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  • orangeboc

    orangeboc

    このレビューはネタバレを含みます

    読むまでなぜか少年が筏で漂流する話だと思っていた。たぶん十五少年漂流記と混じってる。なんで混じっちゃったんだろ?
    だから読み始めるうちはいつ漂流するんだ?と思ってたけど、中盤に差し掛かってどうやら違うらしいということに気づいた。

    想像してた話とは違ったけど、赤毛のアンシリーズのような子どもが生き生きと自由に遊び回る姿を描いた海外児童文学が大好きなので、読んでよかったなあという感じ。
    児童文学といっても、大人や子どもの人間性や心情について一歩引いた視点で書いているので、それが滑稽さを際立たせているところもあれば、今にも通ずる感性もあったりした。この的確な視点や本人も楽しんで書いたのだろうな、という文章が、作者が描こうとしていることへの信頼感にもつながった。
    やっぱり名作は面白いなー

    わたしが読んだのは旧訳版だったけど、翻訳も内容も読みやすく、全く古さを感じなかった。

    レビューの続きを読む

    投稿日:2024.03.04

  • でんすけ

    でんすけ

    この話を読んで、自分が友情モノに弱いんだと改めて気付かされた!
    当時の時代背景も感じられるし、最後はミシシッピ川という存在が大きく感じられた。読むのが楽しかった。訳者のあとがきも必須。
    先に「ハックルベリィフィンの冒険」も映画で観たが、それも良かった。続きを読む

    投稿日:2024.02.21

  • twshayafune

    twshayafune

    ハックルベリーフィンの冒険を読んだ後、読まなければと思っていたこの本をやっと読むことができた。
    やはりとても面白かった。
    ミシシッピ川河畔の描写も多く、20年前に訪れた、マークトウェインの生家までセントルイスから車でドライブした時のことを思い出した。
    ミシシッピ川沿いをずっと北上してたどり着いた。
    道中所々で見えたミシシッピ川は水量が多く堂々としている印象だった。
    マークトウェインはもちろん知っていたが、まだ本は読んでいなかったので、ただ単に訪れたというだけで終わってしまったが、読んでから行けばよかったと今は後悔の気持ちでいっぱいだ。
    できれば再度訪れてみたい。
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    投稿日:2023.09.18

  • 司書KODOMOブックリスト(注:「司書になるため勉強中」のアカウントです)

    司書KODOMOブックリスト(注:「司書になるため勉強中」のアカウントです)

    「ポリー伯母さんに塀塗りを言いつけられたわんぱく小僧のトム・ソーヤー。転んでもタダでは起きぬ彼のこと、いかにも意味ありげに塀を塗ってみせれば皆がぼくにもやらせてとやってきて、林檎も凧もせしめてしまう。ある夜親友のハックと墓場に忍び込んだら…殺人事件を目撃!さて彼らは-。時に社会に皮肉な視線を投げかけつつ、少年時代をいきいきと描く名作を名翻訳家が新訳。」

    ・岩波少年文庫版の完訳が読みやすい。
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    投稿日:2023.05.28

  • おびのり

    おびのり

    柴田元幸氏のテンポ良い翻訳です。多分、むかーし子供の頃読んだ文学全集とは、違う訳だと思います。
    トム・ソーヤの冒険した事の大半は、作者や友人達に実際に起こった出来事だそうです。もう、全般的に行動が荒っぽくてハラハラする。そこが、子供らしくて良いのでしょうが。作品の年代が、マーク・トゥエインの子供時代、1830年代というところが大きいでしょうか。子供らしい冒険を超えて、生死に関わりそうな冒険もあり、是非、お子様とというより、懐かしく読めるおじさま向けかと。
    彼らはまだ貧しく、宝物としている物も奇怪な物が多い。おまじないも信奉していたりする。そんな時代にそれでも元気良く、割と正義感を持ちながらの、幼年時代の物語。
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    投稿日:2023.01.10

  • りここ✈︎

    りここ✈︎

    小学校時代に読み漁った名著の読み返し。
    「トムソーヤの冒険」が発表されたのが今から140年前、アメリカがまだ南北で対立していた時代。
    奴隷制もあり、荒れていた時代にこれほどまでに勇気と希望に溢れた物語を生み出した著者が素晴らしい。
    印象的なシーンが、自らの日曜学校の葬式の日に戻ってきた3人を、喜びに満ち溢れて出迎えた人たちに、ハックが帰ってきたことも喜んでくれと、何の気無しにトムが言ったところ。
    トムの心の優しさ、寛大さがひしひしと伝わってくるこのシーンに胸を打たれた。
    続きを読む

    投稿日:2021.05.05

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