【感想】石

小松左京 / ふしぎ文学館
(7件のレビュー)

総合評価:

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ブクログレビュー

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  • まゆり

    まゆり

    筆者の文章力が高く、ハッとくる表現が多くあった。場面が想像しやすい。1話1話がかなり長いので、読了まで想定より長く時間がかかる。どれも魅力的な話ばかりだったけど、一番好きなのはくだんのははかな。

    投稿日:2022.03.13

  • rudiesgirl

    rudiesgirl

    有名な『くだんのはは』を読みたくて
    図書館で借りて読む。
    1964年から1974年にかけて書かれた短編が15編。

    背景・人物描写が昔話のように古いのはあたりまえだが
    そんなことを感じさせない筆力が素晴らしい。

    このところ、ライトノベルに近いような作品を
    立て続けに読んでいて
    尚更、そう感じるのかもしれないが
    短編といえども深みがあり、引き込まれてしまう。

    『夜が明けたら』は未知なる恐怖、これから訪れるであろう苦悩を迎えていく心情を淡々と静かに描かれていて読み終えた後の余韻さえも楽しめる。

    『くだんのはは』は第二次世界大戦中の日本の町を
    軸にした人間の業を描いた悲しい話でもあった。

    『凶暴な口』はグロテスクな描写が多い
    SFっぽい話でもあるけれど、少し笑えるような
    人間の卑しさを感じさせる面白い短編。

    日本書紀、妖怪、幽霊、歴史、SFなど様々なジャンルを
    見事にモダンホラーとして浄化させているようで。

    本当に久々に良本を読ませていただきました。
    ありがとうございます。という気持ちです。
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    投稿日:2018.08.06

  • 道標

    道標

    第一部
    夜が明けたら
    空飛ぶ窓
    海の森
    ツウ・ペア
    真夜中の視聴者
    葎生(むぐらふ)の宿
    秘密(タプ)
    第二部

    黄色い泉
    くだんのはは
    保護鳥
    兇暴な口
    比丘尼の死
    ハイネックの女
    牛の首

    投稿日:2017.10.05

  • ひらり庵

    ひらり庵

    「真夜中の視聴者」は、鈴木光司「リング」のパクリ。あ、逆だ。死んだ子供まで出てきたら、何らかの形で参考にしたことは間違いないと思う。

    投稿日:2017.01.12

  • ゆきやまま

    ゆきやまま

    有名な「牛の首」「くだんのはは」が入ってるし、収録作充実してて、購入しても損はないと思います(借りたけど)。
    個人的には母親として「石」が怖かった(というかエグイ)。「ツゥ・ペア」も目に見えぬ運命みたいなものが怖く感じた。
    存外の海外の僻村に訪れた主人公。善良そうな村人たちが、恐れ敬うある鳥。ラストに主人公の前にそれが姿を現すのですが…鳥にも驚くけど、同時に村人たちの善意にぞっとする…「保護鳥」、オススメです(有名でしょうが)。
    続きを読む

    投稿日:2016.12.29

  • マタン

    マタン

    背筋がぞーっとする極上ホラー+チョイとSF
    どの作品もさすが有名作家だけあり
    読ませてくれる作品ばかりです。

    その中でちょっと驚かされるのは
    最初の作品の「夜が明けたら」です。
    この作品、実はあるものを題材にしているのです。
    あの「出来事」があったので
    この内容はちょっと他人事ではありませんでした。
    もしそうなってしまったら…

    あ、表題作も怖いですよ。
    こんな天才は絶対に嫌です。
    いてほしくないです。
    続きを読む

    投稿日:2012.03.12

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