【感想】好物はいちばんさいごに腹のなか

このレビューはネタバレを含みます

▼あらすじ
オスもメスも区別なく子供を産むことができる、猫を先祖に進化を遂げたと言われているこの世界。
施設育ちの過去から家族に対する憧れが強いカズイ(雑種)は、“父親はいなくていい、ただ自分と血のつながった家族がほしい"と手当たり次第に子種漁りをする日々。
ある日、バイト先の店長の紹介で売れっ子モデル・ノア(純血)の専属マネージャーになることに。いつも何かと自分のことを気にかけてくれるノアとの時間に居心地の良さを感じはじめ、子供さえいればいいと思っていたはずなのに幸せな家庭を想像てしまい――…

売れっ子イケメンモデル×愛に飢えた淋しがり屋の表題作をはじめ、負けず嫌いな雑種モデル×敏腕スパルタマネージャーの年の差ラブや、カラダの相性"だけ"はバツグンな上司×超面食い部下のドタバタラブなど愛情・愛欲あふれるねこみみシリーズ3篇をお届け!

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スマホの広告で見かけて、試し読みしてみたら面白そうだったので購入しました。
初読みの作家さんだったのですが、期待を裏切らない面白さで大満足です。
内容はねこみみシリーズ3編＋表題作の描き下ろし＋現代モノ1編と色んなお話が詰まっているのですが、どのお話もストーリーの構成が上手い為、展開の早さを感じさせない、読ませる内容に仕上がっていると思います。

何よりエロシーンが多く、内容もこれでもかってくらい濃くてですね…！！
丁度、ガッツリ系のエロが読みたいな〜と思っていたのですが、この一冊でお腹いっぱいになってしまうほどエロエロでした(笑)
発情フェロモンで相手を誘惑したり、男同士でも(というより雄型しかいない)妊娠出来たりと、若干オメガバースっぽい内容なんですが、オメガバース大好物である私に死角は無かった。設定からして堪らなかったです。
しかも絵がまた凄く上手で…！今は線の細い、華奢なイラストが流行りですが、こちらは力強さを感じさせる太めの線でしっかりと描かれています。
見ていて気持ち良いほど、安定感のあるイラストです。
特にエロシーンの描写は凄まじく、アングルや結合部の描写はあまりにもエロ過ぎて、ごくり…となりました。いや本当に(笑)

どのお話も凄く面白かったので甲乙つけがたいのですが、CPが一番好みだったのは『好物はきづいた時には腹のなか』ですかね。
『好物は育ててみたら腹のなか』というお話に出て来るマネージャーの息子・直親(受)と、その職場の上司・夜須田(攻)の、身体の関係から始まる恋のお話なんですが、このお話だけ前編・後編と分かれていて、他の作品以上に読み応えのある内容でした。

私は夜須田の、ちょっと乱暴なんだけど優しい性格にきゅんきゅんしっぱなしで、こんなイイ男なのに好みじゃないとか言える直親って一体…！？ってなりました(笑)
最初はえっちする度に嫌がってたのに、両思い後は一変して淫乱っぽくなる直親の豹変っぷりにも萌え、そんな直親を見て顔赤くしちゃう夜須田に萌え…と、とにかくこのお話は常にニヤニヤしっぱなしでした(笑)
あとは、このお話に限った事ではないのですが、尻尾で頭撫でたり尻尾同士を絡めたりと、猫らしく尻尾でコミュニケーションを取ったり感情を表したりシーンが沢山あって、そういう然り気ないシーンも可愛くてニヤニヤしてしまいました。猫好きには堪らない一冊ですね。

最後は普通の人間のお話で、ヤンデレな甥っ子×甥っ子を溺愛する叔父のお話なんですが、ここへ来て後味の悪い系のお話か…！？と思いきやこの叔父というのがヤンデレ殺しの超おバカさんで、シリアスな雰囲気になりかけてもことごとくそれをブチ壊すんですよね(笑)
オチも親公認？という非常に明るい…というか何の心配もない終わり方で、ヤンデレ執着モノなのに読み終わった後の気分も明るく、ある意味爽快でした(笑)
表題作の描き下ろし(母乳プレイ笑)も良かったし、エロとストーリー、両方とも満足出来た作品は久し振りなので、次の作品にも期待したいです♪

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このレビューはネタバレを含みます

なんだろ、これもオメガバースになるのかな？
エロはえろいんだけど、混み入った絵柄で脳が処理するのに時間かかった。
いくつかカップル出てきたけど、表題作のノアとカズイのカップルがいちばん好きかな。

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