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世界文化社 / 世界文化社 (2件のレビュー)
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総合評価:
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柳瀬斗真
ウイスキーにハマっていたときに買った本。辞書代わりに本棚においておき、飲む前に読むとさらに美味しく感じる。ネットの時代にわざわざ書籍で買わなくても良かったかな。
投稿日:2021.05.08
消息子
酒なんかただ飲んでいればいいようなものだが、それぞれの世界にはそれぞれの流儀がある。ウイスキーはまず香りをかぎ、味をみて、そして余韻をきく。 そしてそれを一定の流儀のもと描写する。麦芽の甘い香りが…なんていうのはいいほうで、梨の香りだとか、チョコレートの風味だとかバターの風味だとか、青リンゴだとかブドウだとかカラメルの味だとか。すべてウイスキー以外の食物が引き合いに出されるのが変だ。なぜウイスキーを描写するのにウイスキー以外のものを参照しなければならないのだ。だからって「ウイスキーの味」と言ったって始まらないのだが。そして所詮は主観なので人によって味の描写はまるで違う。 新書判の本書はまずコンパクトで携行しやすいのが特徴。本書を持ってどこに出かけるのかは不明。バーで本書をみながら注文するのはあまりカッコよくないと思う。 そしてウイスキーの五大産地、ジャパニーズ、スコッチ、アイリッシュ、アメリカン、カナディアンを網羅し、シングルモルトだけでなく、ブレンデッドも取り上げているのも特徴。畢竟、銘柄は絞られており、ジャパニーズとスコッチに記述が手厚く、あとは扱いを軽くするなどでコンパクトさを保っている。選者3人がそれぞれにコメントを寄せ、フレーバーのチャートはRight / Rich、Smokeless / Smokkyの二軸で示されている。 最初がジャパニーズ・ウイスキーなのもうれしい。サントリーなら山崎に白州、そして響、ニッカなら余市に宮城峡、そして竹鶴。キリンの富士山麓、イチローズ・モルト、マルス、あかしも取り上げている。しかもここだけ英訳付き。いったいどこの外国人が読むというのか、それは不明だ。 しかしやはりスコッチが全体のほぼ半分の紙幅を占め、アイリッシュ、アメリカン、カナディアンはオマケ程度。後者に至っては「アメリカン&カナディアン」と一緒くただ。 レイアウトはすっきりしていて、代表的なボトルが示された各ページは楽しい。さて、本書を手に……どこに行くんだろうね。続きを読む
投稿日:2016.02.26
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