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小谷野敦 / 新潮新書 (9件のレビュー)
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総合評価:
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コウ
本書は『日本人のための世界史入門』の続編にあたる。高校日本史のように、古代から明治までの歴史を、著者の見解を交えて進めていく。なかでも意外な箇所を挙げると、たとえば、清沢満之が、唯円『歎異抄』を発掘…して、キリスト教に似ていると言った、烏帽子をとられることは、下半身をむき出しにすると同然である、南北朝正閏問題の「閏」の意味が、本物ではないという意味を持つなど、著者の博覧強記ぶりを読者に披露する。過去に日本史を履修した人でも、新たな知見を得られるだろう。続きを読む
投稿日:2023.08.22
キじばと。。
『日本人のための世界史入門』(新潮新書)と同様、新書一冊で日本の歴史を概観した本です。 ただ、『日本人のための世界史入門』が、いちおう一通りの世界史の流れをつかむことができるように書かれていたのに比…べると、本書はややまとまりに欠けており、NHKの大河ドラマに関する感想などもあって、「日本史よもやま話」といったような印象を受けます。 とりとめのないけれどもおもしろい著者の話を聞いているような気分で読むことができるという意味では、渡部昇一の日本史に関する著作と似ているように思います。ところどころで左翼的なアカデミズムの歴史学に対する皮肉が差し挟まれているのも渡部の本と同じですが、本書の方は日本の伝統について一定の予断を持つことなく、あくまで実証的な観点からの批判にとどまっているので、渡部の本に比べると比較的多くの読者に受け入れられやすいのではないでしょうか。続きを読む
投稿日:2017.09.13
show
論じるというよりは,大河ドラマに結びつけて「俺の」知識を披露してくれる。再入門にふさわしいかどうかは読む人の日本史の知識に依るだろう。
投稿日:2015.10.08
じゅたろう
著者ならではの日本史との接し方という感じの本です。と言い表すくらいに力を抜いて読むことができました。日本史について肩肘張らず、満遍なく理解をすることができます。ただ著者の私見もだいぶ入っているようで、…書いてあることを真剣に読んではいけないなと感じました。日本の歴史についての、他の著作(ドラマなど)についても書かれていて、いろいろな人が、歴史に対して何を書いているのかが分かって、そこは勉強になりました。続きを読む
投稿日:2015.10.03
shin_tama
ざっと日本史を流すのには、それなりに面白いです。 独善的な視点が随所。 好き嫌いが明確になる作風です。
投稿日:2015.08.16
shyamazaki69
こちらを読了。 まあ、内容的には(ある程度日本史の知識がある人には)新たな視点があるとかいうものではない上に、博覧強記な著者の書評、そして映画、大河ドラマを中心としたテレビ番組評を通史の中に散りばめた…ような内容ですが、良いのではないでしょうか。 前著『日本人のための世界史入門』がかなり売れて、「上から目線」とか中には「お前は何様だ!」とか言う(Amazonの書評などネットに書く)人が出てきたので、「俺様だ!」ということで『俺の日本史』という書名にしたのだという。良いのではないでしょうか(笑続きを読む
投稿日:2015.07.22
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