【感想】[音声DL付]現代語訳でよむ 日本の憲法―憲法の英文版を「今の言葉」に訳してみたら―

柴田元幸, 木村草太 / アルク
(4件のレビュー)

総合評価:

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  • 猫に見られてる

    猫に見られてる

    日本国憲法が成立するまでの過程も簡潔にまとめてあって勉強になった。翻訳者・柴田元幸氏と憲法学者・木村草太氏の対談からは、今起きている改憲論のバカバカしさと恐ろしさを改めて感じた。現行の憲法が成立する過程で、当時の日本人(政府、官僚、国民といった全て)がどんなことを考えていたかを想像してみることは大事だと思う。続きを読む

    投稿日:2015.12.17

  • blackkitty

    blackkitty

    外国人だとこう読むのか、というのが日本語で味わえるのが特徴です。なので、憲法の知識がなまじあると、読みにくいです。

    投稿日:2015.11.12

  • hifumi1232001jp

    hifumi1232001jp

    憲法の条文をすべて読む機会など、あらためて設けない、この先ないだろうなあと思っていたところ、1946年11月3日憲法公布の日に「英文官報号外」に掲載した英文憲法をあらためて現代語に訳した本を見つけました。まだまだ今の憲法は若いのだなと思いました。英文で見るとどういう思いと意味合いで訳すべきなのか、主語に迷うところさえあって、議論の余地があるように思えました。続きを読む

    投稿日:2015.11.02

  • sazuka

    sazuka

    日本国憲法が公布された同じ日、英文官報号外に、英語版が掲載された。

    本書は、その英語版日本国憲法を英語に訳したものだ。



    なぜそんなことを?

    英語版憲法そのものには、なんら拘束力を持つものではないが、それを訳すことで、いったい憲法にはどういうことが書いてあるのか、もう一度考えてみよう、というものだ。前提条件なしで訳しているから、衆議院とか参議院という言葉も出てこない。



    42条は、英語版だとこんなだ。

    「The Diet shall consist of two Houses, namely the House of Representatives and the House of Councillors.」



    正文はこう。

    「国会は、衆議院及び参議院の両議院でこれを構成する。」



    これが、この現代語訳だと、こうなる。

    「国会は二つの会から成るものとする。すなわち代表者会と評議員会である。」



    衆議院と参議院というのも、もはや記号と化していて、それぞれの意味など、たまに参院は衆院のカーボンコピーだ、なんていわれるぐらいにしかなりえていないが、そのまんま訳せば、代表者と評議員、となるわけだ(とはいえ、それ自体が衆議院、参議院の英訳なのだけど)。



    なるほどこの本の狙いは、こういう風に、いま当たり前にされている、議論さえされないことを照らしてみよう、というものなのだ。



    音声がついているので、ここ二日ばかり、現代語訳憲法を聞いて過ごしていた。なかなかよい憲法ではないか(翻訳がいいのかな?)。



    「国民」という言葉も使われるが、「人びと」と訳されているところも多い。昨今使われる「国民」という言葉は、なんだか他人事というか、押し付けの構図が見える。憲法改正議論はこれから本格化するかもしれないが、中身を精査するのではなく政争の具になるであろうことも容易に想像できる。日本ってテキトーな国だよなあ、憲法に見合わず…。などと、考える糧になる本、であった。
    続きを読む

    投稿日:2015.09.26

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