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佐々木譲 / 新潮文庫 (67件のレビュー)
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総合評価:
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としゆー
めちゃ面白い冒険小説。よくあるプロットを戦争というフィルターを通すことで奥行きが増している。陰のある孤独なヒーローとうら若き女性の報われぬ恋、孤立無援の状況などハードボイルドの基本を忠実になぞっている…ので一見難しそうにみえてサクサク読める。また脇役も魅力があり細部まで丁寧なのが好感触。前作との繋がりがみえつつ全く新しい戦争スパイ小説として(しかもアメリカ目線)一級品であることは間違いない。特に斎藤が択捉島へ逃げていく所は良い。追う側と追われる側の描写の迫力でグイグイ入ってくる。続きを読む
投稿日:2024.02.21
ロンロン
太平洋戦争開戦を巡る諜報活動の話。択捉島の取材なんてできなかったと思うが、リアルな描写に引き込まれる。佐々木譲さんの主人公は皆すごい能力を持っているのに恵まれない境遇で何処か諦念感漂う人が多い。 NH…Kドラマの「エトロフ遥かなり」見たいな…続きを読む
投稿日:2023.12.15
kratter
真珠湾攻撃と言う事で読了。佐々木譲さんの戦争三部作です。真珠湾攻撃の情報を掴む為、スパイとして採用されたケニー斎藤。 アメリカ、東京、広島、択捉島、、、と場面が転換して行く中で日系アメリカ人のケニー…、混血のロシア人、タコからの脱出者、宣教師、クリル人、憲兵達が複雑に絡んで行きます。 中盤(北海道位まで)のスリリングさが終盤でややトーンダウンしてしまった印象を持ったのが少し残念だったかな。ベルリン飛行指令が良かった分期待値が上がり過ぎていたかも。続きを読む
投稿日:2023.12.10
tm03
このレビューはネタバレを含みます
それぞれ別個の人物を軸に幾つもの話題が展開されていたが、後半に向かって収束していき、択捉で全ての顛末を迎える。この全体の流れ、とても好き 国全体の流れとしては知っている出来事でも、それを個々人の視点で述べるという試みはやはり新鮮で好き。人間味のある行動の一つ一つ 何より人生をかけてこれだけの行動を成したにもかかわらず、還元されることなく無に帰したというのも無情、現実は小説よりも奇 エピローグ、少し助長ではという印象もあり、むしろプロローグとして書いても収まりは良さそう
投稿日:2022.11.08
yurisyo
前回の読書会でお借りした本、その3。 北辰軍盗録と迷っていたらどっちも面白いから、とおススメされたので。 うん、どっちも面白かった! 特にこちらはめちゃくちゃ面白かった! メインの時間軸としては、…日米本格開戦の直前、真珠湾攻撃の作戦立案から決行までなのかな。 最初はさまざまな場所、たくさんの登場人物がそれぞれにばらばらに動いているのからはじまり、その個々の事象が、大きく広がった風呂敷がだんだん畳まれていくようにだんだんと集約されていく様が圧巻。 スパイ小説は読んだことがなかったけど、ここらへんは極上のエンタメ小説な感じがしてめちゃくちゃ面白かったな、 追いかけられて追い詰められる夢をみてしまうくらい物語にのめり込んだ。 それと同時に、史実とフィクションの境目がわからないなぁと思えば思うほど、だからこそなのか、登場人物に共感してハラハラしたり、興奮したり、憤ったり、悲しくなったりしながらも、感情に流されずに歴史的事実は事実としてしっかり認識しておくべき、詳しく知っておくべきだろうなと冷静になったりもしたので、感情の振れ幅が大きくて忙しかった。 かなりの長編だけど、まったく飽きさせないし、エピローグまで小説としてすごく美しく纏まっていると思う。 そして読後にもう一度著者のはしがきを読むとさらにいろいろと考えさせられる。 内容はとてもハードだけどとても充実感のある読書になった。 続きを読む
投稿日:2022.11.05
セプテンバー
3.8的3です。 真珠湾攻撃開戦前夜という時代です。日系二世のスパイとロシア人が父の私生児のゆきの、悲しい物語でした。
投稿日:2022.10.27
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