【感想】剣の八

ジョン・ディクスン・カー, 加賀山卓朗 / ハヤカワ・ミステリ文庫
(12件のレビュー)

総合評価:

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ブクログレビュー

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  • あしげ

    あしげ

    記録では読み終わったことになっているが、本当に読んだ?というぐらいまったく内容は覚えていない。

    あらすじを読んでもピンとこないので、本当におもしろくなかったのだろう。

    投稿日:2023.03.03

  • y-tegetege

    y-tegetege

    最後の数ページでようやく解説が。 それまでは…ん−、なんだかよくわかりませんでした。あっちこっち話が飛んで行って掴みにくかったのかなあ

    投稿日:2022.07.21

  • Tetchy

    Tetchy

    このレビューはネタバレを含みます

    ギデオン・フェル博士となんと短編集『不可能犯罪捜査課』のマーチ警部の共演作。しかしカーの有する名探偵2人の出演は、結局狂言回しに終わってしまったようだ。

    本作はカーの初期の作品―なんとあの名作『帽子収集狂事件』の次に出版されている!―であるのに、本格推理物ではない。フェル博士は終始、推理が空回り、マーチ警部も容疑者スピネリに翻弄されて東奔西走しているだけの無能振りである。

    事件の真相はこのスピネリの独白にほとんど寄るものだし、フェル博士が仕掛けた罠、容疑者を捕まえる証拠作りも失敗に終わっている。

    本作の導入部、ポルターガイストが発現する幽霊屋敷の話、そこに住む主教が奇妙な振る舞いを数々行う部分は実は物語になんの関係もなく、単なるエピソードにしかなっていない。

    隠し扉、2発撃たれた銃弾に対し、1発の銃声、因縁ある屋敷などカー作品のエッセンスは盛り込まれているのだが、それらがなんら機能していないのに驚いた。デッピングの傍らに置かれたタロット・カードもさほど事件に関係があると思えなかった。

    そして象徴的なのが、いやに探偵役が多い事だ。フェル博士とマーチ警部という二大巨頭に加え、マプラム主教であるヒュー・ドノヴァン・シニアは元犯罪研究家だし、その息子は大学で犯罪学を専攻している刑事の卵、それに加え、スタンディッシュ大佐の出版社お抱えの推理小説作家ヘンリー・モーガン(イニシャルがH. Mというのがまた面白い)まで登場とてんこ盛りである。
    ここにいたって気付くのはカーなりに「船頭多ければ船、山登る」を体現したかったのだろうか。大本命であるフェル博士でさえ、真犯人に気付きはするが、前述にもあるように仕掛けは失敗している。ごく初期の作品である本書で、既に本格推理小説を皮肉っていたのか?

    しかし、とにかく回り道が多く、バランスの悪い作品だった。

    レビューの続きを読む

    投稿日:2022.05.29

  • ta23

    ta23

    カーのフェル博士とカーター・ディクスンのHM物を全部通して読もうと試みている。
    以前読んですっかり忘れているのもあったりするが、通説通り出来不出来の差が大きい。
    そしてさすがに飽きてきた。
    この作品は推理合戦を繰り広げる割に盛り上がりに欠け、取って付けたような犯人、しかも後出しジャンケンみたいなフェル博士の推理。
    推せない。
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    投稿日:2016.08.06

  • ふきやひろみ

    ふきやひろみ

    このレビューはネタバレを含みます

    カーの凡作と呼ぶ声もある作品。

    題材はいいと思う。
    周りの被害者への不自然なほどの低評価から疑問は始まり、被害者の殺害直前の謎の行動、被害者の謎の経歴と謎がそこかしこに散りばめられて、どうつながっていくのかワクワクして物語にひきつけられる。
    ただ、都合良すぎでしょという部分もある。手際の良く、ヒューズをショートさせるための手袋とかボタンフックの用意などその一例である。
    詰めが珍しく甘いな、と思う。

    中盤で、被害者が変装して入った等々の真相を明かすのが早すぎた、という批判(?)もあるが、特に早すぎたとは思わなかった。フーダニットを志向していて執筆していたなら、妥当なタネ明かしの時期頃だろう。

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    投稿日:2014.08.21

  • あおい

    あおい

    フェル博士ものを、初めて読みました。
    (この人も太ってるんですね)
    フェル博士の慧眼はすごいですね。
    さらに彼をもってしても、最後の最後までわからなかった事実が
    この作品を味わい深いものにしてるので
    さすがです!続きを読む

    投稿日:2012.09.10

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