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友成純一 / アドレナライズ (1件のレビュー)
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ao-neko
怪獣小説。っていうと荒唐無稽でとにかく大騒動で楽しく読める、というイメージですが。けっこう深刻なテーマが……って、これ昭和の時代に書かれてるんですよね。むしろ現代こそこれが読まれるべきなのかもしれない…、と思ってしまいました。もろ今の時代に感じられている危機がそのまま描かれているような……! これらをすべて絵空事だと笑い飛ばしてしまえる勇気はありません。 怪獣が首都を襲い来る恐怖。というイメージもちょっと違うなあ。虫の大群に関してはとんでもなく恐ろしかったのですが。怪獣に関しては、なんだか悲哀しか感じられませんでした。そういえば「ネッシー殺人事件」を読んだ時も「可哀想」って感想だったような。人間によって生み出された怪獣が人間によって滅ぼされる、っていうのは、よくよく考えてみれば完全な被害者視点なんだよねえ。続きを読む
投稿日:2018.12.23
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