【感想】覇王の家(下)

司馬遼太郎 / 新潮文庫
(73件のレビュー)

総合評価:

平均 3.8
11
33
19
4
0

ブクログレビュー

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  • danzan679

    danzan679

    大河ドラマ『どうする家康』を観るようになって再読しました。
    改めて読むと、家康のイメージが少し変わったような気がします。
    でも、大河を観るほどでもないか・・・

    投稿日:2023.11.22

  • はれ

    はれ

    『覇王の家』とはどういう意味なのかを探りながら読んだ。特に『家』は風土、文化、三河気質というもので、覇者である家康を作り上げた土台をいうのであろう。「三河」という場所については田舎者的な意味で使っているが、そこで培われた「徳川」が「幕府」という大きな家にまで発展していく過程が描かれていると思った。
    また、数人の家臣についても細かく描写しているのは、「徳川」という家を作り上げたのは忠臣の力でもあると読める。家康という個人を描きながら、江戸幕府は一人が作り上げたものではなく、三河のTEAM徳川という「覇王の家」の力によるものだと思った。
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    投稿日:2023.10.19

  • hiroo1969

    hiroo1969

    下巻を読み終えた。
    数ある司馬作品の中でもあまり人気がない−少なくともひぐ的には“主要な作品”に入れていない−理由がわかった。作者自身が家康に好意を抱いていないからだろう。家康の能力や人柄はさておき、没後270年あまりも続いた幕府を築いたという業績に関心がある。それにしても、小牧・長久手の戦いの冗長とも思える記述の後、いきなり74歳で没する最期に飛ぶのは構成的に興ざめだ。続きを読む

    投稿日:2023.09.30

  • 帆掛船

    帆掛船

    2023/6/29読了
    大河ドラマ『どうする家康』の影響ではない、と思いたい。でも、去年は『義経』を買ったよなぁ……。
    新機軸を打ち出すことなく、ひたすら旧守模倣を繰り返して、基盤の安定を図ってきた、というのが司馬家康像。100年以上経った〈江戸の三大改革〉でも改革と云いつつ復旧・復古的政策でしかなかったことを思うと、その創建精神が、如何に強力な縛りとなっていたか判ろうというものである。ストーリーは、〈小牧長久手の戦い〉から、一気に開幕後の晩年に飛んでいるし。豊臣家を滅ぼす過程は、『関ヶ原』や『城塞』で書いたから、それ読んどいて、という感じか?続きを読む

    投稿日:2023.09.24

  • もとエモン

    もとエモン

    家康のリーダーとしてのあり方は、興味深い。配下との合意形成の仕方、本人は語らず、まずは、意見を聞き、方針を決めていく過程は、部下が伸びる。現代にも通用するリーダーシップのあり方のひとつではないかと思った。
    こういう人だから、安定した社会が築けたのだろう思う反面、織田信長や豊臣秀吉が作る社会はどうなっていたんだろう?
    日本は、もっと早く国際化の波に飲まれていたんだろうか。
    続きを読む

    投稿日:2023.08.31

  • dango

    dango

    よく比較される「信長」「秀吉」「家康」だが、私は「家康」が好き。
    松本潤が似合わないとか取りざたされる「どうする家康」も欠かさず視聴。
    好きな理由は何といっても長期にわたる安定政権を築き上げたこと。信長に仕え、秀吉に服従するかに見せかけつつ、じっくり時間をかけて自らの世を作り上げた実績が、後に250年以上の江戸時代となる。
    鳴くまで待てるのは、ただ単に気が長いからだけではないことを、その人柄から知ることができた。これは今後の私自身の生き方にも大いに影響すると思う。

    少し残念なのは司馬さんは「家康」があまりお好きではないらしいこと。
    続きを読む

    投稿日:2023.08.30

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