【感想】蒙古襲来(小学館文庫)

網野善彦 / 小学館文庫
(2件のレビュー)

総合評価:

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ブクログレビュー

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  • fujitatetsuya

    fujitatetsuya

    「蒙古襲来」というタイトルであるからにはもちろん元寇にも論考の紙数は割かれているが、本書はそれだけにとどまらない広がりがある。蒙古襲来によっていかに日本の政治が揺さぶられたかを、文献を紐解きながら丹念に追っていくのだが、戦前、戦後についても緻密に追っていく書き方。

    蒙古襲来のその前に、「宋銭」の流入による貨幣経済化の萌芽が、為政者や庶民に及ぼした変化を辿るあたりは、非常に興味深い。著者独特の、経済面から中世を斬っていくスタンスが他にも多数見られ、良質の知性に触れる喜びがここにあると感じる。
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    投稿日:2023.12.16

  • bax

    bax

    このレビューはネタバレを含みます

    [ 内容 ]
    二度にわたるモンゴル軍の来襲は、鎌倉幕府にとっても、御家人・民衆にとってもこれまでにない試練だった。
    幕府内部の権力争いは激化し、天皇とその周辺も幕府打倒へと動いた。
    農村・漁村・都市の分化など、社会も大きく動いていた。
    古代から中世にかけて、「遍歴する非農業民」の存在を重視する著者が、新視点で切りこんだ新しい中世像。

    [ 目次 ]
    飛礫・博奕・道祖神―はじめに
    「撫民」と専制
    二つの世界、二つの政治
    「蒼い狼」の子孫
    文永の役
    建治元年―日本
    弘安の役
    弘安の「徳政」と安達泰盛
    百姓と「職人」
    訴人雲霞のごとし
    転換する社会
    鎌倉幕府の倒壊
    13世紀後半の日本

    [ 問題提起 ]


    [ 結論 ]


    [ コメント ]


    [ 読了した日 ]

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    投稿日:2014.11.09

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