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司馬遼太郎 / 新潮文庫 (61件のレビュー)
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イケダケンジ
家康の布石は見事に効いた。 おバカの大野修理をおだてることで、幸村ら能力者の意見はしりぞけられていく。 『和漢いずれにせよ、衰亡してゆく権力が過去にたどってきた法則的な道を、豊臣家はあらためて法則ど…おりに辿ろうとしていた』(p38) 普通にやれば勝てるはずの戦で、家康は、「さらにもう一手」を打つのを怠らない。その周到さ! 家康によって最後の手段である秀頼出陣を阻まれた幸村は『古今の悪人とは駿府翁のことかな』(p467)と嘆じた。この物語で最も残酷で悲しいシーンの一つではなかろうか。 しかししかし、それでも、ぎりぎりまで運をみすてない幸村の執念には、驚嘆するほかない。その姿から、生きる力をもらった。最後の最後まで、全力で生きてみよ――その通りだ。続きを読む
投稿日:2024.05.08
サチャン
大阪夏の陣。 家康の話と言うよりそれぞれの諸将たちなど全体像です。 真田幸村など魅力的な人物たくさん。 小幡勘兵衛、壇団右衛門なども。
投稿日:2024.01.22
nattak
大阪の夏の陣での攻防が描かれる。攻める側と守る側のそれぞれのドラマが繰り広げられる。登場人物は多いがそんなに混乱することもなく読み進めることができた。
投稿日:2023.11.07
okudaka
豊臣家滅亡に向かっていく夏の陣。 豊臣方の牢人達が貫こうとする敗者の美学に惹きつけられた。毛利勝永の最期も描写してほしかったな。あと、上編で話を盛り上げたお夏の最期、あっさりしすぎてたのは残念。
投稿日:2023.05.13
mah33
ある意味衝撃。 戦国期は教科書のテストに出る範囲ぐらいしか頭の中になかったもんで、家康さんはのんびりした爺ちゃんだと思ってた。 よくよく考えたら、そんなほっこり爺ちゃんが天下を取れるわけがないよなぁ…。 なるほどなぁ続きを読む
投稿日:2023.03.22
海ナマコシニア
このレビューはネタバレを含みます
大坂方への壮大な鎮魂詩と言って良いと思う。また、狂言回しを真田幸村でもなく徳川家康でもなく小幡勘兵衛に担わせ、落城時のその悲喜劇のような場面が良い締まりとなっている
投稿日:2022.12.05
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