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宮城谷昌光 / 新潮文庫 (12件のレビュー)
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scaramouche
このレビューはネタバレを含みます
最後の秦将・章邯の描かれ方は(司馬遼太郎の『項羽と劉邦』を読み慣れすぎたからか)物足りなさもある。もちろん、主舞台の斉国内や田横周辺の書かれ方は緊密だから、それだけ主人公がまだ歴史の中心へ近づいていないということなのだろう。 今巻で秦も滅亡し、物語が高潮する途上にあるのを感じる。
投稿日:2018.02.17
いさゆ
目まぐるしく戦況が変わるなかで、項羽のいる楚がじわじわと出てくる。秦の二世皇帝も斃れ、秦も滅ぶ。新たな時代に向かって歴史は動く。では四巻へ。
投稿日:2016.05.03
小野不一
「孔孟の教え」と孔子と並び称されるのが孟子で、「性善説を主張し、仁義による王道政治を目指した」(Wikipedia)。仁は儒家が最も重んじるテーマで身内への愛情を意味する。これに対して義は多くの人々を…博(ひろ)く愛する精神のこと。東アジアが家を重んじるのは仁のゆえ。「日本というのは、あらゆる組織、あらゆる集団が、血縁を拡大した擬制血縁の原理で成り立っている」(岸田秀、『日本人と「日本病」について』1980年)のも儒教の影響であろう。 http://sessendo.blogspot.jp/2016/01/blog-post_7.html続きを読む
投稿日:2016.01.07
yayaike
秦の始皇帝の時代。秦の悪政下において各地で反乱の火ぶたが切られていき、楚漢戦争が勃発、帝国秦が終焉していくまでの話。各国の将軍たちが登場するなか、主人公は斉の田横。前半は田横の様子がよく描かれていたが…、後半は楚の項羽と劉邦や秦の章邯が多く登場し、田横の話というより猛将たちの話という感じだった。立場は違えどどの人物も志高く、熱いなと感じた。続きを読む
投稿日:2014.07.10
バフィ
いよいよ楚漢戦争に田横も巻き込まれていく。 楚漢戦争を別の視点から見てみると違う中国史が見えてきて面白くなってきた。
投稿日:2012.11.29
rorococo
秦が滅び、各地で立った王もそれぞれの思惑で争っていく中で、もともと斉の王の血筋の田兄弟も斉を立てていきます。 項羽や劉邦といったよく知る名前と歴史を別の視点から見れて読みごたえがありました。
投稿日:2011.02.25
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