【感想】新装新版 十九歳の地図

中上健次 / 河出文庫
(19件のレビュー)

総合評価:

平均 3.1
2
4
5
2
2

ブクログレビュー

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  • もゆあ

    もゆあ

    十九歳だったから読んでみた。

    私には難しい内容だったけど、読みやすくて分かりやすい文章が理解を促してくれて、心地よい読み心地だった。
    落ち着いたら中上健次の本をもっと読みたいと思った。

    落ちてる時ほど目を当ててしまうような不安感とか、先の見えない恐怖、案外抜け出せちゃえば上手くいったりするけど、後ろ盾が無いと抜け出すのも難しいよね
    一昨年の冬の私がこれを読んでたら死んでただろうな
    続きを読む

    投稿日:2024.02.08

  • 司書KODOMOブックリスト(注:「司書になるため勉強中」のアカウントです)

    司書KODOMOブックリスト(注:「司書になるため勉強中」のアカウントです)

    「切ない片思いや、不穏な謎、勇ましい冒険の融合したお話で、夢中になって読みました。」

    (『3652』伊坂幸太郎エッセイ集 2003年筆 p.104より)

    投稿日:2023.09.26

  • raga-movie

    raga-movie

    土や動物さらに排泄の臭いがまとわりつく生活空間に厭世観が漂う。若者、社会に抗う彼らの心情に時折共鳴するも隔絶も伴ってしまう。それは読者自身の俯瞰化なのか、登場人物への蔑みなのか、それとも言葉では明確化できない混沌した感情なのだと結論づけても物語は完結へと向かわない。筆者、中上健次は結末の道程を読者に投げつける。それは現在未来にどのような形で帰着するのか、それとも過去の悔恨に囚われるのか、放出される主題は “しこり” ではなく “余韻” として心に響く。続きを読む

    投稿日:2023.09.25

  • Masaki Nishina

    Masaki Nishina

    短絡的に捉えたくはないが、19歳のやり場のない思いの吐け先、やり口
    言い訳が貧しさ 貧困が差別を生み暴力へと繋がるパターンはもういい
    そんな作品だった。

    投稿日:2022.12.16

  • ロンロン

    ロンロン

    表題作のみ読了。新聞配達をしながら予備校にも行かなくなってしまった主人公の鬱屈した感情のうねりが表現されているのだと思うが、かなり唐突感のある展開もあり、残念ながらあまり感情移入できなかった。ただ、1970年代の空気感はすごく伝わってくる。続きを読む

    投稿日:2022.04.25

  • どらどら

    どらどら

    最初に手をつけた中上健次作品が、千年の愉楽という特殊な読み始め方をしてしまったので、こうして彼の原点に変えると最後まで貫かれ続けた何かが感得される。
    それは傷だらけのマリア様→オリュウノオバというイメージの変遷でもあるのだが、現実の虚構は徹底的に暴かれ、死も生もすべて無効化するこの作品群は、しかし確実に救済の文学なのである。
    それだけは、記録に残しておこうと思った。
    続きを読む

    投稿日:2022.04.18

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