【感想】迅雷

黒川博行 / 文春文庫
(21件のレビュー)

総合評価:

平均 3.5
2
7
10
1
0

ブクログレビュー

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  • ゴン

    ゴン

    古本屋で見つけなんとなく買った一冊。

    ヤクザを誘拐してお金を稼ぐ話だった。

    上手く行くわけないと思ったが、そう何度もうまくいくわけがなかった。 

    スピード感がありな話がどんどん進んで行くので、読むスピードもだんだん早くなっていく感じすぐに読み終わった感じがする。

    黒川さんの小説はいくつか読んだが、この小説も主人公が悪だった。

    ラストがちょっと気になった。
    三人組がそれからどうなったか?
    続きがあれば読んでみたいなと思った小説でした。
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    投稿日:2022.08.11

  • キムチ27

    キムチ27

    極道、チンピラ、ハグレモンの非日常(と有りたい)世界のドンパチノワール。

    友永・稲垣・ほとんど言葉を出していないケンの3人が身代金欲しさに、暴走の次に暴走を繰り広げる。

    友永の感覚が当然のごとく堕ちて行く人生感覚。
    稲垣のナラティヴに見え隠れする「こうなってしまった」エピソード。『殺すぞ』以外の語彙がないと言う奴らと対する相手方も同じ穴の狢。
    理事長絡みで金をせしめようとする大学の連中も似たり寄ったり

    だから「大阪のやつらは」と言われるのも当然に思えてくる執筆は黒川氏43歳の時というから油が載り始めた頃・・飛び出す関西弁の萌芽が見えるし、ドンパチヤラカスアクションのスピーディーな展開は古色微塵もない。
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    投稿日:2022.02.19

  • tikuo

    tikuo

    職を転々とし、鉄屑屋をやっていた友永のところに、流れ者の稲垣が現れ、誘拐を計画する。標的は、身代金を巻き上げてからも警察には行かない、ヤクザの首謀者だった…。

    のっけから、助走もつけずに突然ヤクザを誘拐してしまうので、始終ピリピリとした緊張が続く。少なくとも、身代金を取ることなど無理な話であるのは、予想に難くないであろう。

    ストーリーとしては、ヤクザの組長を縛り上げておいて、事務所とやり取りをして、失敗してが延々と続くため、いつもの黒川作品のようにハイスピードで景色が変わっていくような爽快感はあまり無いかもしれない。

    しかしそこは黒川博行、ピリピリがビリビリになって、読むのが辛くなろうがなんだろうがストーリーを展開していく。ヤクザの車から取ってきたものが、ひょんなところから役に立つも、ピンチに次ぐピンチ。さてどう切り抜けるのか。

    読ませる作品であるが、年度末のただでさえ胃が痛い時。なかなか辛(カラ)くてヒリヒリの、激辛カレー風味。飽きさせはしない。
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    投稿日:2021.02.01

  • sally3

    sally3

    大好きな黒川さんの小説。こちらはいつものヤクザ同士の戦いでも、ヤクザvs警察でもなく、ヤクザを一般人が誘拐するお話。関西弁の会話がいつもより少な目で物足りなかったが、なかなか楽しめた。

    投稿日:2020.05.09

  • m0-0

    m0-0

    緊迫感がある場面が連続しているはずなのに、飄々としたキャラクターや大阪弁全開の会話のおかげでシリアスになりすぎずに終始エンタメしててすごく面白かった。
    何も考えずに読める作品は貴重だ。初めての黒川博行だったけれど他の作品も読みたい。続きを読む

    投稿日:2020.01.17

  • キョウヘイ

    キョウヘイ

    これは面白いや。軽妙かつハードボイルドで黒川節炸裂。とんでも無くひどい奴らなのに憎めない上に更には好きにすらなる。スピードある展開で一気に読めた。けど、読み終わったらすぐに忘れそうな、素早い消費に特化したエンターテインメントだなあ。車の点検待つ間の暇つぶしにブックオフで買った。続きを読む

    投稿日:2020.01.08

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