【感想】戦争の日本中世史―「下剋上」は本当にあったのか―

呉座勇一 / 新潮選書
(25件のレビュー)

総合評価:

平均 4.1
6
14
4
0
0

ブクログレビュー

"powered by"

  • 涼風紫乃@草紫庵

    涼風紫乃@草紫庵

    主に南北朝の戦乱や応仁の乱前後の出来事を解説することを通じて、当時の人々がとのように戦乱と向き合ったのかを解説した本です。

    【こんな人におすすめ】
    南北朝時代の戦乱について詳しく知りたい人
    応仁の乱がなぜ起きたのかの経緯が知りたい人続きを読む

    投稿日:2024.04.09

  • 1824652番目の読書家

    1824652番目の読書家

    階級闘争史からの脱却。
    人は進化しているという考えをベースに歴史を紐解くのは危険。
    たた、思想があるから解釈ができるとも言える。
    事実と意見を分けること。

    結局、過去も現在もいろんな柵の中でバランスを取って為政者は判断を行っている。
    有権者である自分たちもバランスの上に成り立つべきなのか。
    続きを読む

    投稿日:2023.08.05

  • カツ

    カツ

    元寇から応仁の乱くらいまでの戦争の仕組み等を昔の歴史観を否定しながら語っている。
    昔の歴史観を否定しながら語っている部分が若干くどかったが途中からその部分は薄まって読みやすくなった。

    投稿日:2023.01.23

  • つばめ

    つばめ

    めちゃくちゃ読み応えがありました‼︎中世史ビギナーの癖していきなり手に取ったので(無謀)、蒙古襲来から応仁の乱まで、もうちょい勉強してから読んだらもっと頭に入るかなという感じです。

    あとがきにも書かれてましたが、一番面白かったのは思考のプロセスを全て書かれてたことですね!

    史料の読み方、評価の仕方、疑問に対してどういう思考プロセスで掘り下げていくのか、疑問の持ち方に至るまで惜しげなく開陳してあるので本当に勉強になりました。

    私はどうも枠組みとか制度とか構造から考えていくのが面白いみたいで、ようやく中世史の面白さの端緒を掴ませてもらった感じです。中世史引き続き掘り進めて行きたいです!(やる気)
    続きを読む

    投稿日:2021.01.13

  • woody-kenji

    woody-kenji

    応仁の乱で一躍有名になった著者の前著。
    最後に「ハト派こそがリアリズムに徹するべきである。そのために歴史学が貢献できることは、まだまだあると思っている。」また、あとがきに「私は軍事学の専門家ではないし、ミリオタでもない。にもかかわらず中世の戦争を取り上げようと思ったのは、この分野の研究が一番遅れているからだ。」と記載のあるように、鎌倉中期から室町期を通じての戦争(合戦)に向かう武士の姿を丁寧に描き出しつつ、戦争の姿、平和の姿を見いだそうとしている。教科書では単に年表的に過ごされ、歴史小説では武勇伝的に描かれる武士の姿が、単にそれだけではない様子で丁寧に論じられるのが好ましい。また、時折顔を出す今風の表現や、会社組織になぞらえた比喩がこの著者の魅力。続きを読む

    投稿日:2019.07.07

  • yommaru1

    yommaru1

    社会科学に興味があるなら『応仁の乱』よりもこっち。制度の特徴が歴史にどのように影響を与えたか、社会環境の変化に応じて制度が生成・変化していく様の記述が多々ある。(かなりくどいが)戦後史学、特に日本史研究に対してマルクス主義がいかに影響を与えていたかを考えさせられるのもよいところ。続きを読む

    投稿日:2019.03.28

Loading...

クーポンコード登録

登録

Reader Storeをご利用のお客様へ

ご利用ありがとうございます!

エラー(エラーコード: )

本棚に以下の作品が追加されました

追加された作品は本棚から読むことが出来ます

本棚を開くには、画面右上にある「本棚」ボタンをクリック

スマートフォンの場合

パソコンの場合

このレビューを不適切なレビューとして報告します。よろしいですか?

ご協力ありがとうございました
参考にさせていただきます。

レビューを削除してもよろしいですか?
削除すると元に戻すことはできません。