【感想】未来のイノベーターはどう育つのか ― 子供の可能性を伸ばすもの・つぶすもの

トニー・ワグナー, 藤原朝子 / 英治出版
(32件のレビュー)

総合評価:

平均 4.2
10
11
4
1
0

ブクログレビュー

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  • 竹内 英人

    竹内 英人

    このレビューはネタバレを含みます

    子育ての参考に読んでみた。

    イノベーターには大雑把に言えば

    問題を自分自身で定義すること。
    情熱を持つこと。
    目的意識を持つこと。
    失敗はあるものだと受け入れること。
    コラボレーティブでいること。(自分だけで解決できると思わないこと

    が必要である。
    また、そういった者を育てる為には親は

    子供が興味を持つことを見つける手助けをすること。
    興味を深める手助けをすること。
    オーナーシップを子供に委ねること。
    答えはないので失敗しながら試行錯誤すること。

    あたりが必要なことらしい。
    結果として、イノベーターを育てる為には親自身がイノベーターのように振る舞い、接しろ、ということだなぁ、と解釈。

    概ね同意だが、残念なポイントとして、質的研究(インタビュー)に終始してしまっているため、良く言えば仮説、悪く言えばただなんとなくインタビューして共通項をまとめただけの本。
    ただ、他の検証されている研究結果などと照らし合わせればそこまでズレたことは言ってないと思うので、参考にはなる。

    また、多くのイノベーターやイノベーターの親やメンターのインタビューが載っているので、自身がどのように振る舞えばいいのかの参考にはなる。(あくまでも本書の仮説を採用する場合には、だが

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    投稿日:2024.05.06

  • donaldbook

    donaldbook

    洋書の話の構成が苦手でなかなか読み進められなかったが、所々になるほどと思う点があった。
    イノベーターに自分がなりたいわけでも子どもになって欲しいわけでもないが、消費するだけでなく、環境・ゴミ問題から否が応でもサスティナビリティの社会に変わらなければいけないし、そのためには創造性は必要なスキルだと思った。あとは創造性があると仕事でもプライベートでも充実感を味わえそう。

    ・創造力は鍛えることができる
    ・読書は視野の広がりや気分転換に必要なので小さいうちからやろう
    ・情熱がある先生を探すというのは盲点だったけど、科目ではなく先生ありきも確かに重要
    ・内省力はキャリアを考える時に毎回つまずくが鍛えておいた方がよいと強く思うスキル。自分のことを良く知れば賢い判断ができる、そうなんだよなー。
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    投稿日:2024.04.09

  • sugar41

    sugar41

    ある本で紹介されていたこともあり、読んでみました。

    アメリカの学校も、日本の学校と同じく、出る杭は打たれるのですね。
    アメリカは、日本なんかよりも、秀でた児童・生徒に手厚いものだと勝手に思い込んでいましたが、そうではないことを知り、軽いショックを受けました。
    また、アメリカの学校も、日本の学校と同様、知識の詰め込みを重視しているのですね。

    それから、アメリカでも、イノベーターが育つような学校は、特別で一握りしかないのは意外でした。
    ハーバード大学やMITにおいても、多くの授業や研究室は、決して、イノベーターを育てるような環境ではなく、むしろ、フィンランドの学校(高校や大学)の方が、イノベーターの育成に力を入れているのですね。

    ちなみに、イノベーターを育てるための環境に関する本書の記述については、「そうかもしれない」とは思うものの、「兄弟姉妹みんな、同じような環境で育てたので、みんなイノベーターになりました」というような事例は紹介されていないことを考えると、本書の事例については、「イノベーターを育てられる可能性がある方法の一つ」ぐらいで捉えるのが無難だと思います。

    そんなわけで、「イノベーターになるには、生まれ持った素質が必要だろう」という考え方をひっくり返すほどの内容ではないと思いました。
    とはいえ、事例はどれも面白く、興味深く読むことはできました。
    続きを読む

    投稿日:2023.09.27

  • いちご好き

    いちご好き

    子育てに限らず、企業で人材育成を担う場合にも参考になる本だと思った。

    子どもを信じること、内的モチベーションを大切にすることが特に重要と感じた。

    「子供たちにいちばん求めているのは、自分にとって大事なことを気にかけ、夢中になること、自分に正直な人生を送ることです。」という記載が印象に残った。自己と深く向きあい、理解する力というのは、難しいが身につけるべき力だと思う。
    また、親が子どもに価値観を押し付けない、型にはめようとしない、というのも心がけるべき点と感じた。

    先日読んだcuriousで伝統的な教育の重要性を理解したので、知識重視の教育とコラボレーション、イノベーションといった観点の新しいかたちの教育、両者のバランスが大事なのかと思う。
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    投稿日:2023.08.04

  • shi0ry

    shi0ry

    遊び、情熱、目的意識を育て尊重することが、なによりも重要。学校のカリキュラムや評価制度ができることは少ないが、型破りなメンター(学外のこともある)との出会いが影響を与えるのでコミュニティとしての意味はある。

    子供の能力開発に親ができることなんてあんまりない、友達(メンター含む?)からの方が影響を受けると以前どこかで読んだけど、この本によれば、親ができることはたくさんある。遊びや情熱を探求する機会を多く持たせ、情熱をもっていることがあれば応援すること。もちろんこれをやって必ずイノベーターが生まれるという十分条件ではないだろうが、必要条件ではあるのかもしれない。

    実際、振り返ると、親に相談すれば保守的な回答しか普通は得られない。自分は子どもに同じことをしないよう、努力しないといかんなと思うが、できるだろうか。
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    投稿日:2021.12.29

  • ヤコ

    ヤコ

    イノベーターを育てるためには、教育者がイノベーターでなければならない。
    教育者として、学び挑み続けることの重要性に気付かされた。
    イノベーションを起こすような偶発性を子供たちに提供したい。

    投稿日:2021.04.26

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