【感想】あの戦争と日本人

半藤一利 / 文春文庫
(25件のレビュー)

総合評価:

平均 4.4
10
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ブクログレビュー

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  • めがねパパ

    めがねパパ

    よく、歴史「を」学ぶのではなく、歴史「から」学ぶことが大事と言われる。
    が、半藤さんの本を読むと、そもそも歴史「を」学ぶ段階すら十分ではなかったと痛感する。
    表面的な部分ではなく、いわば”裏側”や”状況証拠”も踏まえて考察していくのが本当に興味深い。
    この後は、同氏の「幕末史」「昭和史」にも当たっていきたい。
    続きを読む

    投稿日:2023.08.13

  • sambo0217

    sambo0217

    最初は飄々と戦争譚を話してるだけかなって思ったけど、読み進めたら深かった。
    戦争の中味を見たような気がした。
    昭和天皇の苦悩や明治と昭和の違いみたいな件もそうだったのかと唸った。
    戦争がどうして悲惨だったのかも理解できて、戦没者の無念を思わずにはいられない一冊です。続きを読む

    投稿日:2023.04.27

  • tokyobay

    tokyobay

    『オール読物』の連載まとめで、雑誌編集者相手に語ったものを文章化。小ネタもあって口語体で読みやすい。特に、4章の統帥権と5章の八紘一宇の政治制度・政治思想的テーマの部分が面白かった。
    ただし、いつもの「半藤節」なので、史観に偏りはあるし、事実関係にも少々怪しいところもあるのでその辺は留意して読む必要はある。続きを読む

    投稿日:2023.04.22

  • じゅう

    じゅう

    「半藤一利」が描いた日本の戦争史決定版『あの戦争と日本人』を読みました。

    「半藤一利」作品は、昨年の8月に読んだ「江坂彰」との共著『日本人は、なぜ同じ失敗を繰り返すのか 撤退戦の研究』以来ですね。

    -----story-------------
    歴史とは、一筋の流である。
    戦争史の決定版

    日露戦争が変えたものから、特攻隊、戦艦大和、原子爆弾などあの戦争を通して見据える、日本人の本質とは。
    『昭和史』に続く決定版!
    -----------------------

    歴史探偵「半藤一利」が、自らの著書である『幕末史』と『昭和史』の二冊の間をつなぐように幕末・明治維新から太平洋戦争敗戦までの時代をわかりやすく語り下ろした戦争史です。

     ■幕末史と日本人
     ■日露戦争と日本人
     ■日露戦争後と日本人
     ■統帥権と日本人
     ■八紘一宇と日本人
     ■鬼畜米英と日本人
     ■戦艦大和と日本人
     ■特攻隊と日本人
     ■原子爆弾と日本人
     ■八月十五日と日本人
     ■昭和天皇と日本人
     ■新聞と日本人―長い「あとがき」として

    歴史って、その時代、その時代で切り取られているわけではなく、前の事実を踏まえて後の事実が生まれてくる一筋の流れなんだな… ということを改めて感じた作品でした、、、

    明治維新から、日露戦争、統帥権、戦艦大和、特攻隊… 悲劇への道程に見える一つひとつの事実は、いつ芽吹き、誰の思いで動き出したのかということが、わかりやすく解説されていました。

    幕末史での薩長の美談や、日露戦争での二〇三高地での無意味な作戦(既に旅順艦隊は殲滅していた)等… 教訓に学ぶことなく、都合よく作り変えた物語(講談)を、あたかも事実かのように取り扱い、隠蔽しちゃったことがターニングポイントになった気がしますね、、、

    「半藤一利」も語っていましたが、日露戦争後にきちっと事実を明らかにして、「日本はもう少し我慢しなくてはいけませんよ」、「国力に見合った国づくりをやっていかなきゃいけませんよ」ということを、指導者が語るべきだったんでしょうね… それをしなかったために、その後の日本人は勝利に酔って、謙虚さを失い、冷静におかれた現状を受け止めることもせず、やがて世界の孤児となり太平洋戦争に突入していくことになったんだなぁ、としみじみと感じました。

    でも、わかっちゃいるけど、歴史から学ぶことは、実際はなかなか難しいんだろうなぁ… と、現在の日本の政治をみながら考えちゃいましたね。
    続きを読む

    投稿日:2023.01.22

  • toshi1231

    toshi1231

    毎年8月になると太平洋戦争ものを読む。今年はこれ。歴史探偵、半藤さんの多くの取材から浮かび上がる明治維新、日清戦争、日露戦争、そして太平洋戦争への道。日露戦争後、地に足がつかず、現実的な判断ができなくなり、太平洋戦争へ突き進んだ。300万人もの戦没者をもたらした無謀な判断の数々。歴史にはやはりしっかりと向き合う必要がある。続きを読む

    投稿日:2022.08.18

  • spk48

    spk48

    日露戦争までの日本人の苦悩の選択と昭和の戦争の安易な選択の対比がこれでもかとでてくる。
    それ自体興味深いが、筆者が1番言いたいのはあとがきにある新聞と日本人ではないかと思った。

    投稿日:2022.07.23

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