【感想】やっぱりクラシックは死なない!

松本大輔 / 青弓社
(1件のレビュー)

総合評価:

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ブクログレビュー

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  • goya626

    goya626

    「クラシックは死なないシリーズ」第3弾。日本でクラシックのCDはあまり売れないし、コンサートは老人ばかりでも、有名無名の演奏家を問わず、ぞくぞく名盤が出されているらしい。若いころは、NHK-FMでは、ばんばんクラシックを放送していたのに、今は随分と少なくなってしまった。でも、まだまだ、捨てたもんじゃないんだ。
    この著者のCDの演奏への誉め言葉は凄いのは、前回のレビューで分かると思うが、面白いので今回も少し載せてしまおう。
    「夢のような自在なテンポ、幻の世界から聞こえてくる音色、闇に吸い込まれそうな弱音、なにより催眠状態で起立させられているような不思議な緊張感」ミケランジェリショパン・コンサートーイン・プラト
    「これは人間の演奏ではない。神と悪魔が手を組んだ饗宴である。大爆発、驚天動地、未曽有、空前絶後、千載一遇ーこうした言葉をいくつ並べてもこの演奏の凄さを言い表すのに十分でない。トリカブトの百万倍の猛毒を持った極めて危険なライヴ演奏」「これを聴いて、本当に精神が錯乱する人が出るのではないかと心配している」「聴いている間、とにかく1秒たりとも緊張が解ける瞬間などない。間違えてリングに上がってしまった観客のように、血反吐を吐き、地べたに這いつくばって、意識朦朧のなか最終場面を迎えることになる」ミュンシュ&パリ管のデビュー・コンサート
    「宴会でベロンベロンになった酔っ払いが裸踊りを始めたような、観てて聴いてて恥ずかしくなるような表現が多数登場。管は炸裂、ティンパニは荒れ狂い、弦は狂気の果てに乱舞する」シューリヒト 1957年ベートーヴェンの交響曲第7番
    「阿鼻叫喚の地獄絵図、個性丸出し、ドロドロに人間的でグジャグシャに世俗的な演奏」チャールズ・アドラー ブルックナー交響曲第9番
    やれやれ凄いぜ。こんなのが200ページ以上続くのだから、面白いやら呆れるやら疲れるやら。欲しくなってしまうこと必然。
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    投稿日:2021.07.13

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