【感想】民法改正 ――契約のルールが百年ぶりに変わる

内田貴 / ちくま新書
(67件のレビュー)

総合評価:

平均 3.9
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2
1

ブクログレビュー

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  • ysano911

    ysano911

    内田貴『民法改正』ちくま新書 読了。日本民法が百年も存続していることを考えると、立法当初の運用レベルの高さが窺えられる。だが、現代社会に適応できなくなっており、条文外の判例や解釈を理解しなければわからぬわかりにくさは問題。聖書が誰でも読めるようになって聖書解釈水準の向上を思えば。
    2011/10/16
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    投稿日:2018.11.06

  • yoshio2018

    yoshio2018

    法律についてまったく知識がなかったけど、日本の民法の成立過程や問題点などが分かりやすく述べられていて、よかった。世界の民法を見ると色々と特色があることが分かる。

    投稿日:2018.10.11

  • kyuuki

    kyuuki

    後半飛ばし読み。タイトル通り初心者向けではないので、法律初心者にはきつい。パンデクテン方式は継承っぽい気がした。

    投稿日:2017.06.14

  • snowdome1126

    snowdome1126

    仕事のための読書。
    木村草太先生が、『キヨミズ准教授の法学入門』で、民法の入門書としてすすめていた本書。
    民法についての知識といえば、大学生のころに受けた短い授業のおぼろげな記憶のみという自分が、いきなり改正についての本を読んで大丈夫なんだろうか……という心配しつつ、読み始める。

    結論から言えば、その心配は杞憂に終わりました。
    いま国会で検討されている、民法の契約に関する部分の改正を糸口に、民法の扱っている内容、市民が日常生活の中でいかに民法と関わっているか、
    明治時代に日本で民法が成立した経緯、世界の経済情勢の中での立ち位置などが、順を追って説明されるので、まったく予備知識がなく読んでも、おおよそ民法というものが何のためにあり、世の中でどう機能しているのか、その全体像がつかめるようになると思います。

    やや専門的な言葉や考え方が出るたびに、簡単な説明が付されているのも好印象。
    こういう読み手への気遣いって、実際に本を書いているときには、なかなか難しかったりすると思うんだけど。
    すごいなあ。

    個人的に好きなのは、第4章「日本民法の生い立ち」。
    いつもなら立法の歴史なんて難しいしと読み流してしまいそうなところなのですが、すっかり予想を裏切られる面白さ!
    著者の筆の力なのか、早く諸外国に追いつかなければという明治政府の焦り、集められた精鋭陣の若さと挑戦、解釈論の激しいぶつかり合いや挫折などがまるでドラマのようで、夢中になって読んでしまいました。
    この部分、我妻栄を主人公に、大河ドラマにしたらいいのになあ……などと妄想も膨らみます。

    今まで、改正法案が通るか、通らないか、という視点でみていたニュース。
    本書を読んだことで、本書が刊行された2011年の後の経過も含めて、どのような改正になって、社会がどう変わるのかという点に、今よりも少しだけ自分なりの興味を持って接することができるように思います。
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    投稿日:2017.02.10

  • karatte

    karatte

    ブックオフにて。「内田民法」と称される定番著作があるほど民法解釈に関しては定評ある著者がその改正について見地を述べた新書。特に興味を惹いたのは、日本で債権法と呼ぶ領域は外国では一般的に債務法と呼ばれること、日本の民法がモデルにしたフランス民法は条文の数が日本の倍以上もあること(とはいえ日本の民法も千を超えてはいるが)、具体性に欠け抽象度の高い条文が並ぶのは様々な外的要因により急ピッチで作られたためであること等。時代の趨勢に合わせて特別法は次々と作られるのに、一般法たる民法は長らく放置されてきた節がある。続きを読む

    投稿日:2016.04.15

  • madameassy

    madameassy

    このレビューはネタバレを含みます

    読まなきゃ読まなきゃと思って、ずっと積読にしてしまっていた。もっと早く読めばよかった。
    民法改正の細かい内容の解説ではなく、なぜ改正すべきなのか、法制史や比較法等法学的見地から、前半で詳しく丁寧に説明されているところがよかった。さすが現在の民法学の第一人者の一人である内田先生の書かれた本だけのことはある。資格試験の勉強などではどうしても上っ面な知識だけをなめがちになるところ、改めて法学の根幹的な部分を認識させてもらったのがとてもよかった。
    そもそも出来の悪い学生ではあったけど、ただ、どうしてこんなことになってしまうんだろうと当時からモヤモヤしていた部分(例えば、細かすぎる消滅時効の規定は、フランスの慣習(職業差別に由来)をそのまま持ってきてしまったから)がすっきりできたのもよかった。当時の先生は説明してくれてたっけかな・・・説明してくれてたのに、私が寝てたりサボってたりしていただけかもしれないけど^^;。日本民法の特徴+出来の悪い私の相乗効果で理解不能になってた部分が多々あったのだわ、とちょっと安心したところも。
    プロがわかってればいいとか、体系的なバランスを崩すべきでないとか、そういう改正反対派には私も同意できない。憲法同様、なんで法律を宗教の経典みたいに考えてしまうのか。市民のための法律ならばなおのこと、古くなってしまった内容はどんどん変えられるべきで、確かに新しい内容を覚え直すのは大変だけど(^^;)、立法機関たる国会はぐずぐずしていないで、改正民法の議論を深める等ちゃんと仕事してほしい。

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    投稿日:2015.10.15

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