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チノク / 月刊Gファンタジー (2件のレビュー)
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まさみ
第二次世界大戦後の南仏。 最後の魔女の生き残りリュリュは、その血に宿る魔力を制御する首輪を付けられ、丘の上の城で退屈で窮屈な軟禁生活を強いられていた。 そんな彼女の元に現れたのは明るく飄々とした保育士…カミロ。 人懐こく前向きな彼は、孤独なリュリュと絆を育んでいくが… まず絵がとても可愛い。ぷくっとしたふくれっ面やもじもじと赤らむ顔、ごくたまに見せる天使のような笑顔など、ころころ変わるリュリュの百面相に夢中になる。 周囲のキャラも魅力的。 わがまま一杯な上に魔法を使えるリュリュに周囲の大人が振り回されてんてこまいする話も多いのだが、彼女を監督する側の大人たちも等身大の仕事の悩みや人間関係の不器用さを抱えて日々試行錯誤しており、人間的な温かみが滲んで好感がもてる。 ファンタジー色の強い子育てモノ、あるいはリュリュとカミロの年の差(!?)ラブとしても楽しめる贅沢な一冊。 レトロな時代風俗の描写、温室や鉄柵に階段、石畳などの装飾を凝って描いた南仏の背景描写も実に素晴らしく、クラシカルでノスタルジックな時の流れに癒される。 作中に織り込まれた仏流挨拶の仕方なども雑学も勉強になるし、周囲の人々と触れ合い成長していくリュリュの様子に心温まる。 生意気で反抗的、けして素直ないい子ではないリュリュだが、それもひとりぼっちの寂しさの裏返しだとわかれば途端に可愛くなる。 テレビっ子故の知ったかぶりやおませな言動にも注目!続きを読む
投稿日:2017.08.24
森月雫
小さな魔女リュリュと青年カミロの話。リュリュかわいい(´▽`*)でも、カミロには何かありそう…と思うのは深読みのしすぎかな?
投稿日:2014.03.25
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