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筒井康隆 / 新潮文庫 (27件のレビュー)
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読書界の貴婦人オホホ
短編集。 普通の男が戦争の最前線に駆り出されちゃって、でも日常の気分で日常的にどうにか過ごそうとしてる話が滑稽で好き。 他にも「俺に関する噂」は、Twitter Xが通常運転となった現代では、芸能人は…常にこれだなあと、ある意味予言の書のようでもあった。続きを読む
投稿日:2024.04.09
Film brat
「行く手の何ものをも踏みつぶして行進する象の大群を、おれは連想した。いや、あるいは通ったあとには何ものも残らないといわれる蝗の大群であろうか。これは人間ではないな、と、あたりの連中の腑抜けたにやにや笑…いを見まわしながらおれは思った。まさにレジャー・アニマルだ。」続きを読む
投稿日:2024.03.18
キじばと。。
短編11作品を収録しています。 表題作の「おれに関する噂」は、平凡なサラリーマンである森下ツトムの日常が、とつぜんマスコミを通じて人びとに伝えられるという、シュールな世界がはじまります。このままナン…センスの路線で行くのかと思いきや、マスコミに踊らされる現代人の風刺とも受けとることのできるような結末が用意されていて、個人的にはなくもがなの感があります。 「YAH!」も、同様のねらいをもった作品であるように思われます。アパートに暮らすしがないサラリーマン一家のもとに、田中と名のる家計コンサルタントの男がずかずかと入り込んできて、彼らの金遣いに口出しをはじめます。とくに結末部分で、現代の世相を風刺するような内容があからさまに提示されているのですが、こちらは田中といういかにも胡散臭げな男が生活のなかに不躾に入り込んでくるという展開が不条理性を強く帯びていて、「おれに関する噂」にくらべると純粋におもしろく読むことができたように思います。 「心臓に悪い」は、日本海沖の柘榴島に出張を命じられた会社員の男が、心臓の持病の薬がなかなか届かないことに苛立ちつづけるというストーリーです。結末部分でそれまでの流れを大きく跳躍するような締めくくりかたになっているのは、著者が最後の最後で我慢ができなくなってしまったかのようにも感じられます。続きを読む
投稿日:2023.11.17
雨やめ
『幸福の限界』がかなり良かった。 資本主義の行く果て…みたいな話が好きなんだと思う。 筒井康隆の文章は情景が鮮明に頭に浮かぶから凄い。
投稿日:2023.01.02
アデニウム
「心臓に悪い」...心臓発作の緊迫感とそのトリガーになる怒りが同時に押寄せ、苦しくなりつつもあまりに上手くムカつかせてくるので笑ってしまう。
投稿日:2021.10.20
おびのり
昭和56年12月15日 13刷 再読 家族八景や時をかける少女やこんなシュールなショートまで書けてしまうって、流石。
投稿日:2021.04.23
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