イッツ・オンリー・トーク

絲山秋子 / 文春文庫
(125件のレビュー)

総合評価:

平均 3.6
19
39
50
6
0

ブクログレビュー

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  • キじばと。

    キじばと。

    表題作の「イッツ・オンリー・トーク」と「第七障害」の二編を収録しています。

    「イッツ・オンリー・トーク」は、橘優子という35歳の女性の物語です。議員候補の本間、鬱病でヤクザの安田、いとこで元ヒモの祥一、そして優子と奇妙な関係をつづける痴漢など、彼女をとりまく男たちとの日常を、タイトルが示すとおり「イッツ・オンリー・トーク」、すべてはムダ話だという調子でえがいています。

    「第七障害」は、かつて馬術大会でゴッドヒップという馬とともに出場するも転倒してしまい、馬を安楽死の運命へと追い込んでしまったことに対する懺悔の念をいだきつづけている早坂順子の物語です。彼女のライヴァルだった永田篤や、同居人の美緒との関係をえがいています。こちらは、順子が過去の苦しみを乗り越えるというストーリーでありながら、ドラマティックな盛り上がりを作り込むのではなく、「イッツ・オンリー・トーク」と同様の淡々とした叙述で物語がつづられていくのが印象的でした。
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    投稿日:2020.09.02

  • サマ

    サマ

    このレビューはネタバレを含みます

    この人の小説はラストが好きだ。淡々とした文章が続いてゆっくり降り積もったもののエッセンスが、最後にすこしだけ滴って落ちる感じ。
    「イッツ・オンリー・トーク」の優子の「なんかさ、みんないなくなっちゃって」も、「第七障害」の篤が順子の頬にそっと触れた余韻も本当にいい。ぐっと心をつかまれてゆっくり離されて、余韻がじんわり広がっていく。

    私は「第七障害」の方が好みだった。前の話でダメ男たちを見てきたせいか篤くんの一途さと素直さの好感度がガンガン上がる。かわいい。解説によると痴漢さんはすごく人気あるらしいけど、どうしてなんだ…?点の優しさより、べったりした面の優しさの方が好みなのかも。そして男たちより美緒が魅力的だった、こんな人と友達になりたい。かるーいふわふわしたノリで、いつでも歌を歌ってる人。あこがれるなあ。
    光に向かっていくお話だけど、あくまで淡々とした姿勢は崩さず、ゆっくりゆっくり氷が溶けていく様子を見守る感じで、ほんのり温かいから安心して寄り添える。何回も読みたくなる。

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    投稿日:2020.08.14

  • akahira

    akahira

    ストーリーのない話を、つらつらと書き綴ったお話。
    読んでいて面白くないってわけじゃないが、何も記憶に残らん。
    1週間後には内容を全部忘れる自信がある。

    きっと1ヶ月後には、記憶にない本として再読できると思うので
    ある意味お得な一冊。
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    投稿日:2020.01.23

  • yamada3desu

    yamada3desu

    「イッツ・オンリー・トーク」と「第七障害」の2作を収録。
    「イッツ・オンリー・トーク」は著者のデビュー作とのこと。
     ちなみに「イッツ・オンリー・トーク」はキング・クリムゾンの「エレファント・トーク」の一節から取っている。
     入りこめそうで、入り込めない、だけどつまらないと突き放すには面白い。
     そんな微妙な位置にあるような作品。
    「第七障害」の方が僕としては面白かった。
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    投稿日:2018.01.04

  • 24wacky

    24wacky

    このレビューはネタバレを含みます

    ブログ更新:『イッツ・オンリー・トーク』絲山秋子
    http://earthcooler.ti-da.net/e9362349.html
    「直感で蒲田に住むことにした。」という書き出しで始まる小説の主人公、橘優子は、かつて新聞社に就職しイタリアに赴任するキャリアウーマンだったが、一年ほど精神病院に入院し、その後職を失った。蒲田の古いアパートをアトリエにして、絵を描いて過ごしている。「誰とでも寝てしまう」優子と、一風変わった男たちとの不器用なコミュニケーションが描かれる。

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    投稿日:2017.02.22

  • 木戸のねこ

    木戸のねこ

    絲山さんのデビュー作らしい。そしてこの本を広めたのは、大手の書店員さんらしい…うらやましい。
    デビュー作から絲山さんらしい、ダメ女がダメ男を預かる(?)ストーリー。しかしダメ男(いとこ)とは恋愛関係になるわけではなく、ダメ女は他に4人の男と関わりを持つ。なんだか理解不能ですわ…。けどそれが絲山ワールド。続きを読む

    投稿日:2017.01.29

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