【感想】せんせい。

重松清 / 新潮社
(188件のレビュー)

総合評価:

平均 4.0
51
82
32
5
1

ブクログレビュー

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  • ももりん

    ももりん

    誰もが、一番身近な大人を“せんせい”と呼んだ日々を過ごしてきた。
    そのなかには、イヤだなと思ったり、
    当時は好きになれなかったりした人もいたけれど
    その時代はかけがえのないもので、
    楽しかったと思えることもたくさんある。

    そして、
    何よりしんどかったときも
    楽しかったときも、
    あの時代を過ごしてきたから
    今こうして過ごしているんだなとも思います。

    なつかしい気持ちになりました。
    続きを読む

    投稿日:2024.03.26

  • ガナガーナ

    ガナガーナ

    先生と生徒を描く7話の、短編集。白髪のニールはギターを通じてロールし続ける先生の話。これが泣けた。その他も先が気になり読み進めたくなるものばかり。少しイマイチなものもあったが。

    投稿日:2024.03.24

  • わーーーーー

    わーーーーー

    2024.3.14 読了 ☆9.5/10.0



    「先生、あのときは、すみませんでした。授業そっちのけで夢を追いかけた先生。一人の生徒を好きになれなかった先生。厳しくすることでしか教え子に向き合えなかった先生。そして、そんな彼らに反発した生徒たち。けれど、オトナになればきっとわかる、あのとき、先生が教えてくれたこと。ほろ苦さとともに深く胸に染みいる、教師と生徒をめぐる六つの物語。」


    2022年に一度読んで、すごくすごく心あたたかい、優しい気持ちになれたことをよく覚えていて、重松清さんのじんわりと心に沁みる世界に浸りたくなって、久しぶりに手に取りました。


    先生だって一人の人間であり、不完全
    生徒と一緒に成長していく
    そんな人間くさいドラマに心打たれます。

    特に、「ドロップスは神さまの涙」「泣くな、赤鬼」は涙が溢れて本がヨレヨレになってます……



    改めて感じます。重松さんの描く「親子」や「教師と生徒」が好きだなぁって。

    『青い鳥』や『卒業』『きよしこ』もそうですが、なぜだろうか。重松さんの描く親や教師はどこか懐かしくて心のどこかがキュッとなるんです。

    自分がこうして社会に出て、大人と呼ぶには程遠いものの大人になってみると、当たり前のことに気づきます。
    親も教師も、全然完璧なんかじゃない、一人の人間なんだよな、ということに。

    子どもの頃は、そんなこと考えもしないし分からないから、どうして大人なのにこんなこと言うんだろう、と反発したり、大人が言うんだから間違いない、自分がいけないんだ、ダメなんだ、とあまりに素直に受け入れてしまったり。

    そうやって当時のことが俯瞰的に見えるようになってから読む、重松さんの親や教師の物語は、子どもの頃には分からなかった、自分を含めた未完成で不完全な大人の戸惑いや不安や悲しみを描いてくれていて、それを、自分が今まで見てきた親や教師の思い出と重ねてしまうからのかもしれないです。

    小学校の担任だったあの人のあの言動は、今思えばこんな意図があったのかもな、とか。

    当時は気づけなかった、ささやかな優しさにも気づけたりするのです。



    人生は学びの連続。教え、教わり、成長していくんですよね


    最初の物語の「白髪のニール」の言葉を借りるなら、きっとこうですね


    “ロックは始めることで、ロールはつづけることよ。ロックは文句をたれることで、ロールは自分のたれた文句に責任とることよ。ロックは目の前の壁を壊すことで、ロールは向かい風に立ち向かうことなんよ。

    これからはロールじゃ。ロールすることが肝心なんじゃ。

    キープ・オン・ローリング、なんよ。

    止まらん、いうことよ

    終わらん、いうことよ

    要するに、生き抜く、いうことよ”
    続きを読む

    投稿日:2024.03.14

  • N

    N

    同業だからこそ共感できることも腹立たしいこともたくさんあった。しっかり向き合えた時も逃げてしまった時もあった教員生活。「こんな先生でありたい」にたくさん気付かせてくれる一冊でした。

    投稿日:2024.02.08

  • あやね

    あやね

    わたしは先生が好きです。
    号泣ものでした。
    素晴らしいです。
    先生という存在が、いかに大切かわかりました。

    投稿日:2023.12.14

  • Morita Osamu

    Morita Osamu

    重松清さんの作品は本当に心暖まります。今回も大満足。後味も最高です。
    特に「泣くな赤鬼」は涙が止まりませんでした。
    通勤電車だったのですが電車で読んではいけませんね。
    「白髪のニール」はロールすることの素晴らしさと凄さを感じました。続きを読む

    投稿日:2023.12.09

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