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永井隆 / アルバ文庫 (3件のレビュー)
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総合評価:
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catherine1347
永井隆の作品は数多く読んだが、この作品に限って言えばあまり感銘を受けなかった。長い小説だが冗長な部分が多く、作品に一貫したテーマがない。著者の主張が今ひとつ伝わってこないし、タイトルと内容も一致しない…ような気がする。続きを読む
投稿日:2023.08.27
shihohkan
このレビューはネタバレを含みます
戦中下、放射線治療の現場を牽引した医者でありつつ、敬虔なカトリシズムに帰依するという二極を体現した精神と日常性の劇的半生記。 主人公を仮名にして<自伝的小説>となっているが、医者でクリスチャンであった永井隆の自伝そのものといっていいでしょう。 2部14章400頁に余るが、行間もゆったりとっており、さほどの分量でなく、一気に読める。 日中事変の最初の動員で召集され、昭和12年8月から15年2月の下関帰還まで、衛生隊の医長として中国各地を転戦する模様を描いた第2部の「死線」から、「助教授」「救護班」「白血病」そして最後の長崎原爆投下の「灰」に至る後半部は、カトリシズムのあふれるような精神性に強く胸撃たれます。
投稿日:2012.02.16
utah ( 旧 )
代々医者の家系で育った主人公が、キリシタン宅に医学生として下宿を始める。彼はキリスト教に目覚め、専門であるレントゲン研究を続けながら一心に多くの患者の幸福を願っていく。従軍医として数度出兵し、内地での…勤務中に長崎で被爆し…。 永井隆氏の自伝的小説。 広島にて被爆した原民喜氏は著名で読んだことはあったものの、長崎の、そしてクリスチャンの永井氏の作品は初めて読みました。 「怒りの広島、嘆きの長崎」と言われるよう、作品が持つ色の違いがあるように思いました。続きを読む
投稿日:2010.09.12
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