【感想】恋の技法

オウィディウス, 樋口勝彦 / 平凡社ライブラリー
(3件のレビュー)

総合評価:

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ブクログレビュー

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  • djuax

    djuax

    威厳と恋は融合しない。また、どちらも永く持続しない。『恋の技法』

    ゼウスが若い女イオと浮気。ゼウスの妻ヘラに浮気を疑われる。浮気をごまかすため、ゼウスはイオを白い牛に変えてしまう。『転身譜/変身物語
    ※cf. カフカ『変身』
    ※ヤヌス。前と後ろ反対向きの二つの顔をもつ神。入り口(始まり)の神。Janus。始まりの月January語源。

    もし一年を通して太陽の日と雲の日とを数えてみれば、晴れた日の方が多かったということが分かるだろう。『悲しみの歌』
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    投稿日:2023.06.07

  • ヨナキウサギ

    ヨナキウサギ

    『アルス・アマトリア』ではなんのことか分からない人も多いだろうし、「愛する術」と言われて恋愛小説かと思えば著者が紀元前43年生まれと知って困惑するだろうし、やはり『恋の技法』しかないかもしれませんね、邦題。
    表紙にあるように「千変万化の恋の手管」と言われれば、古代ローマの恋愛指南書あるいは愛し合うときのHow toものか、と分かってもらえるでしょうから。
    訳注も懇切で『カーマ・スートラ』よりはよっぽど読み易く、なるほど、と思われる方も多いでしょう。
    沓掛良彦氏の解説どおり(こちらを先に読んだほうがいいかな)、「ローマ恋物語絵巻」です。

    私はこれを「詩」として読みたい。堕淫からは程遠い、「恋する者たちの技」を謳う詩として。
    もちろん如何様に読まれても大歓迎、とオウィディウスも言うと思うけれど、さてどうでしょう。
    愉しんで読むためには、ローマ史の概要とギリシア・ローマ神話の基本的お約束に親しいほうがいいのは確かですが、それはまあ、後世のあらゆる作品についても同じことだし。
    たまに読むと、とっても愉快な気分になります、私は。
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    投稿日:2009.05.10

  • May

    May

    古代ローマの健全なエロ本、と言っても間違いではない。アウグストゥスはこの作品をどんな眼で見つめていたのか。

    投稿日:2006.03.14

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