三日月とクロワッサン

須藤靖 / 毎日新聞出版
(2件のレビュー)

総合評価:

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ブクログレビュー

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  • debuipipi

    debuipipi

    「科学を語るとはどういうことか」でその粘り強い姿勢に強い印象を受けた宇宙物理学者須藤靖さんによるエッセイ.東大出版会の広報誌UPに不定期連載したものがもとになっている.この本はその二冊目で一冊目は「人生一般ニ相対論」.

    どのエッセイも十分な分量で,真面目に面白くさまざまな論考をしているが,就中「相対論的人生積分公式」が傑作.なかなか含蓄が深い.しかしそれを見て,「人生の非可換性を考慮に入れていない」といって批判する同僚がいるというのもまたなかなかすごい.

    文中の傍注が小さい字で組んであって,それが老眼の私にはとても読みにくいのだが,読まずにはいられない.ちなみに傍注は本文中に200ある.
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    投稿日:2014.11.03

  • Angel

    Angel

    とにかく本当にヘンな本である。ヘンな本の匂いを良くぞ嗅ぎ分けたと、自分の鑑識眼を自慢したくなる。

    著者は東大で宇宙物理学を専攻する教授で東大出版会の雑誌UP(「ユーピー」と読むらしい)に不定期で書いている肩の凝らない内容のエッセイを書籍化したのが本書なのだが、やたらと脚注が目に付く。それも尋常じゃない量だ。

    読み出したときには余り気にしてなかったが、一端、気になり出すとその多さに驚愕だ。なんたって本を開くと右ページには当たり前だが本文、左ページは本文が無くて全部脚注!になっているなんてのは常識。おまけに脚注はフォントが小さいので文書の量とすると圧倒的に脚注のほうが多く、言うならば脚注の中に本文も申し訳程度に読める本だ。

    おまけに、脚注をつけることが最大の楽しみであるかのように処構わず付けまくっている。当然、脚注の内容も、言い訳、釈明、後日談、楽屋落ち、お国自慢など多岐に亘り、楽しんでいるのがありありと伺えるのだから羨ましい限りである。

    勿論、エッセイの内容は馬鹿馬鹿しくも軽い話題が多く、中途半端に世の中の役に立とうとかを狙わないのが潔い。そうそう一つだけ有益な言葉があった。著者が若い頃に某大教授と話をしていて云われた言葉を紹介しているのだが、「善悪という価値観はないと思うべきだ。世の中には強者と弱者しかないんだよ」だって。流石に東大教授は奥が深い(著者ではない)。これだけでも買った価値があるというものだ。

    出来れば前作も読みたいのだが前作は東大出版会から出ているので定価が本書の約二倍なのが気にかかる。
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    投稿日:2012.03.04

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