【感想】清貧と復興 土光敏夫100の言葉

出町譲 / 文藝春秋
(42件のレビュー)

総合評価:

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ブクログレビュー

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  • toto_

    toto_

    いまだに、土光イズムが工場に
    根付いているのが希望と感じました。

    実行力と実践力が伴うからこそ
    その方の言葉に重みが増すのだと思います。

    自分の周りにそのような方がいるのか?
    探してみようと思いました。

    一つ一つの言葉に重みがあるので、
    また、読み返したくなる内容です。
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    投稿日:2022.03.10

  • quazism

    quazism

    ・すごい経営者であり、人間的にも立派な人である。
    ・質素な生活、食事、宴会にはいかない、無駄な経費は使わない。
    ・人間関係を維持するのに夜の接待は不要。
    ・努力、実行力、あきらめない、説得力、等々
    人間的な弱みを見せない、隙をみせない。
    ・従業員を解雇しない。
    ・東芝に社長として赴任した初日に労組事務所に挨拶、お酒を持参。
    ・労組との信頼関係を重視。
    ・亡くなってから誇張された部分もあるだろうが、今の時代にこのような人はいないだろう。
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    投稿日:2019.09.23

  • maple

    maple

    すごく刺激される一冊。やはり、こういう人物がいたことと、その意識と行動を受け継ぐ気概が必要と考えさせらます。

    投稿日:2019.06.12

  • beck

    beck

    オーディオブックにて視聴

    石川島(後に石川島播磨)重工業、東芝のトップとして辣腕を振るい、経団連会長、臨時行政調査会会長など日本経済及び日本政府の財政の立て直しに東奔西走したメザシの土光さんの名言集

    ひと言で言えば、無私無欲の人であり、最低限生活が出来るお金だけを手元に残しては、残りを全て母親が設立し、自身が引き継いだ橘学苑に全て寄付していたという。常に現場で働く人を最も尊重するという姿勢を取り続け、社長時代も現場からは「親父親父」と慕われたという。その上、政治との癒着を嫌い、経団連会長時代も政治家からは常に距離を置いていた。

    正直、土光敏夫という人物が、経団連会長でありながら、実に質素な生活を送っていたということぐらいしか知らなかったのだけど・・もう、知れば知るほど土光敏夫のファンになっていった。

    人はこれ程までに崇高な人になれるのだろうか、と途方にくれたくなるほどに崇高な生き方をしている。そこで語られる言葉は、正論中の正論で、時に「正論だけでは物事は通らない」と人が正論を通すことを諦めるような場面でも、土光さんは正論を馬鹿正直に語る。

    僕は到底土光さんの様には生きられないだろうけど、それでも少しでもそちらに近づけたらいいなと思う。

    人として成熟するということはどういうことか、1本筋の通った人生とはどういう物か。ただの机上の空論ではない、土光さんの生き様という確かな証拠が、雄弁にこれらを説明してくれる。

    今後とも、土光さんに関連する本はなるべく目を通して生きたいし、この本(オーディオブック)も折に触れて読み返したい。
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    投稿日:2018.10.14

  • largeaslife

    largeaslife

    この本が良いとか悪いとかでなく(きっと良いのだろうが)、
    土光敏夫という人が立派な方だ。

    今度家のあった辺りに行ってみよう。

    [more]
    (目次)
    序章 「清貧と改革」の“聖地”取り壊し
    第1章 底辺からの出発
    第2章 復興と企業再生への執念
    第3章 原発と日本の技術力
    第4章 田中角栄との「決闘」
    第5章 清貧と臨調
    第6章 わが師、石坂泰三の教え
    第7章 城山三郎と語る
    終章 「土光敏夫」のDNA
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    投稿日:2018.10.12

  • ちむさーちょい

    ちむさーちょい

    誠実、正直、勤勉。石川島、東芝の社長、経団連会長、そして臨調会長として辣腕を振るった土光敏夫。財界の大物であったにも関わらず、生活は極めて質素であったことは彼の代名詞ともなっている。彼が残した言葉に、著者がエピソードを交えたり現代との対比などをしたながら解説するスタイルで本書は構成されている。

    書中後半の田中角栄を一喝し、中曽根官房長官に依願されて臨調会長就任に至るまでのあたりが個人的には一番面白かった。しかし、土光が行政改革を目的とした臨調において問題視していたのは、補助金漬けの農業や高齢者の医療費問題などであり、81年に土光氏が就任以降33年も経った今でも同じ問題を抱えている日本の現状に絶望感すら覚える。

    著者は、巻末に現代の土光として日本電産の永森氏、コマツの坂根氏などを挙げている。土光とおなじく、誠実、正直、勤勉でかつ倹約質素な彼らは、現代の日本には数少ないリーダーかもしれない。一方で、カルロスゴーンは日産自動車でトヨタの利益を始めて上回り、年俸は10億を超えたことが最近話題になっている。 日本人には土光タイプの方が一般受けがしやすい野かもしれないが、問題の本質は結果を出すリーダーが必要だということである。高収入のプロフェッショナルを排除し、誠実、正直、勤勉、質素だけのリーダーのみを受け入れるという風土は社会主義と隣り合わせである。正義感や使命感を動機にするタイプの人材もいれば、社会的な尊厳を動機にするタイプ、達成感、高額報酬など色々なタイプが存在する。時代や場面に応じて求められるリーダー像も多様であるが故に、土光のような経営者や政治家が少ないから日本はダメなのだという理論は飛躍し過ぎだと思う。
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    投稿日:2018.10.08

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