【感想】楡家の人びと 第二部

北杜夫 / 新潮社
(11件のレビュー)

総合評価:

平均 3.9
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5
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ブクログレビュー

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  • マタン

    マタン

    このレビューはネタバレを含みます

    これはとてつもなくいっちまっている作品ね。
    ちなみに実話がどうも元になっているようで
    ある本を書いている人は…なのです。


    結局この家は欺瞞の塊だったのでしょう。
    見せかけの栄華を見ている感じですね。
    その裏側には目も当てられない負債があるというのに…

    院代の望むとおりにならないところが
    没落を示唆していて痛々しかったです。
    どんなに良くしようとしていても独り歩きだからね…

    レビューの続きを読む

    投稿日:2023.09.06

  • raga-movie

    raga-movie

    あれほど心を病むような慣わしに翻弄された人びとは、災害や病、そして戦争によって周囲のつながりが狂い出す。それは精神をむしばんでいくような毒ではなく、日常の生活や風景に溶け込んでいて知らぬ間に身体へと染み込んでいく。この緩やかな悲劇が怖くなる。続きを読む

    投稿日:2023.04.28

  • いりちゃん

    いりちゃん

    シナ事変から太平洋戦争開戦と時代は楡家の人びとを押し流して行く。昭和初期の精神史を読むようだ。特に楡俊一の友人で空母瑞鶴に乗った軍医の語る開戦までの経緯は迫力がある。

    投稿日:2023.02.22

  • しんめん

    しんめん


    昭和元年〜第二次世界大戦までを記録。
    終盤近くの、ある楡家の友人目線による真珠湾攻撃開戦時の空気感が生々しく、良かった。
    仄かなユーモアと戦争突入前の日本の緊迫感がバランス良く、中弛みしなかった。

    投稿日:2023.02.07

  • ひとみん

    ひとみん

    登場人物が多いけれど、それぞれ特徴がしっかり際立っているので混乱せずに読める。昭和、開戦へ。一つ一つは日常の細かいエピソードだけど、少しずつ時代は移ろっていく。

    投稿日:2022.09.11

  • dai-4

    dai-4

    大黒柱が去った後のバタバタを中心に。残された人たちも個性的だけど、物語中でも描かれているように、やっぱり先代と比べると皆が小粒に思えてしまうというか、そのせいで、展開そのものもやや小ぶりになってしまった感がありました。病院の勢いがやっと戻ってきたところで、今度は世界大戦に突入してしまう訳ですが、その絡みで、やっぱり家も没落してしまうんでしょうか。そのあたりが描かれるであろう下巻の結末に、期待は大きいです。続きを読む

    投稿日:2016.09.14

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