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橋本治 / ちくま文庫 (16件のレビュー)
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しゃちょう
輪廻転生は「何度も生まれ変わる(変われる)」ではなく「何度も生まれ変わらねばならない」との旨がかかれていたが、なるほど、と納得。勉強になりました。
投稿日:2022.05.08
K - Shibui
氏は、宗教は、もう日本人には、あまり必要とされてないと言う。自立して考えればいいじゃんと、もうとっくに、そういう時代だよと言う。 日本人が自分自身に対してプリンシプルを持たない、持てないというのは、今…だからこそ、より深刻な問題として日本を覆っている。何が良いのか、悪いのは、他人をキョロキョロ見ないと、自分の行動を決められないのは、近代をとっくに過ぎても、日本人に重くのしかかっている。 現状は、ますます日本人は、自立した思考、行動、立場をはっきりさせず、存在全てを何かに依存させている。氏の問題提起は、旧くて新しいが、オウム以後でも、日本人は、変わっておらず、何かにすがり付きたい態度が、社会を蝕んでいる。 自分の人生をよりよくするために、自分達は、 あまりに物事を深く考えずに決める。 氏は、故人となってしまったが、 氏の問題提起は、今でも、多くの日本人が考えなくちゃいけないことだと思う。氏は、決して答えを言わなかった。ここまで、考えたんだから、あとはよろしくね、この態度は一貫しているが、果たして、自分達は、宗教を超えて、自立した思考、行動を実践出来ているだろうか。続きを読む
投稿日:2019.12.14
yoshio2018
オウム真理教の事件を取り上げ、日本における宗教についての筆者の考えを述べたもの。「内面に語りかける宗教」と「社会を維持する宗教」という分類は面白い。読み進むとうなずくところも多いが、どうも構成が混沌と…してまとまりがなく思われる。続きを読む
投稿日:2018.10.20
キじばと。。
橋本治が、オウム真理教事件について語った本。 オウム真理教事件について、著者はその「幼稚さ」を指摘しています。麻原彰晃のお面をつけた選挙運動から、彼は「権力者」になりたかったのではなく、「人気者」に…なりたかったのだ、と論じ、さらに彼の語尾の下がる話し方から、この人は「人と対等に話をする」ということをしてこなかった人だ、と喝破します。 ただし、麻原やオウム信者の「幼稚さ」を指摘するのは、それほど独創的な主張ではありません。著者の独創性は、そこから翻って、このような麻原やオウムについて私たちが「分からない……」とつぶやくしかなかったのはどうしてなのか、という方向へと問いを向け変えるところにあります。この問いに答えるために、著者は日本史をさかのぼり、日本人が「宗教」というものに対して及び腰になった理由をさぐっています。 著者の議論は、ときにオタク・バッシングと見まごうような様相を呈することがあり、宮崎勤事件からオウム事件に至るまでのオタク・バッシングの渦中にあった人たちにとっては、こうした語り口に対して心穏やかではいられないということもあるのかもしれません。ただ、著者が批判しているのは、オタクであれ非オタクであれ、他者に対して無際限に自分を承認してほしいと要求する厚かましさに向けられているのだと、個人的には理解しています。続きを読む
投稿日:2014.02.13
kantadamouhu
宗教だけでなく、思想についても全く染まらず、自ら考える癖をつける必要性を感じた。 ネトウヨのような権威主義的パーソナリティの持ち主や、左翼のように現実を無視した理想論などに注意して対応したい。
投稿日:2012.01.06
ゆきを
誰にも真似できない、橋本治さんの宗教論。オウム事件から宗教をあぶり出して、安易に批判すると思いきや、仏教の知識はかなりのもの。彼の宗教の考え方がとても好きです。
投稿日:2011.08.01
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