細雪(下)

谷崎潤一郎 / 新潮社
(91件のレビュー)

総合評価:

平均 4.1
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ブクログレビュー

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  • あずき

    あずき

    このレビューはネタバレを含みます

    私も雪子みたいな因盾姑息なお嬢さんは嫌いだよ笑。言いたいことがあるならはっきり言えだし姉ちゃんと義理の兄ちゃんに悪いと思わんのかーーーい。流されるなら潔く流されろ。「ふん」じゃねえーーーーー。
    妙子は一見自立してるように見えるけど、腐れ縁彼氏からお金引き出しつつ浮気して最後は妊娠して実家頼るし、やるなら最後まで実家に頼らずやりなよ(言いたい放題)。女性もしっかり稼げて自立できる時代だったら妙子も違ったのかなあ。いや変わらんな。
    幸子姉ちゃんもモヤモヤしてるなら妹たちにしっかり言いたいこと言いなよ! っと突っ込みながら読んだ。
    貞之助が一番好きかなあ。なんだかんだ人がいい。

    時代が違うので月9のノリで読むのは間違いなんだけど、わたしゃこの時代に生まれてなくてよかったよ。
    姉妹で着飾って花見に行くところはよかったな。文字なのに絵が立ち上がってくる感じ。
    絵巻的な群像劇。

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    投稿日:2019.11.05

  • imemuy

    imemuy

    文庫の裏表紙のあらすじを読んでしまったのが間違いだった・・・雪子のお嫁入り先は?妙子の恋愛騒動の行方は?
    戦争の時勢の下で、文化や風習を大事に過ごしていく。幸子目線なので他の姉妹の心情はわからないし、戦時下でこんなお金持ちでひっそり遊んでさすがお嬢様とは思うけれど、奔放な妙子と潔癖な雪子のわがままさも気になったけれど、それでも四姉妹の変わらぬ絆と、隣人への愛情、風習を愛でる心が美しいなと思いました。
    谷崎潤一郎といえば、官能!性癖!上方の日本文化賛美!な感じだけど、それを背景にしつつも、姉妹のやりとりや女中やお見合いや災害のドタバタ騒ぎ、登場人物が個性的ではっきり眼に浮かぶような生き生きとした話し方なのがさすがだと思いました。雪子と幸子、発音は一緒でも性格や見た目が違うのがまた対比的で良い。
    終わり方が唐突な感じだけれど、彼女たちの戦時中や戦後は書いてほしくない気もする。これから暗い戦争の時代へ突入することを知っていると…
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    投稿日:2019.07.13

  • sugii

    sugii

    このレビューはネタバレを含みます

    2019.6.28

    上は雪子のはんなり婚活記。
    中は妙子のどたばた恋愛記。
    下は、雪子必死の婚活とトラブルメーカー妙子に翻弄される幸子の苦悶記。

    中ほどのどたばたはなく、上の雰囲気に戻ったかんじ。
    上は雪子が好きになれずにもやもやしたけど、下では上ほど雪子に嫌悪感なく読めた。(それでもうざいけど)
    上では断り続けた婚活が、下では断られ続ける。焦った幸子と貞之助が骨を折るが、雪子の非協力による破綻が続く。
    さらに、妙子が赤痢になったり妊娠したり。(背表紙でネタバレされた。ナゼ)
    それは自由でいいと思うんだけど、これまで啓坊に金銭的援助をしてもらっていたことが明かされてびっくり。
    自活していた妙子に好感をもっていたし、だからこそ自由が許されていたのに!
    それがショックだったけど、自由にやっている分にはよい。
    個人的に雪子の非協力によって幸子と貞之助の努力をむだにするほうが嫌だった。
    というか二人とももっと幸子に感謝と謝罪を!!!!!と思う。
    鶴子が涙したところは心に来た。
    うすうす嫌われていることがわかっいて、仲間外れにされたら傷つく。
    赤痢で苦しむ妙子に送った手紙はひどかったけど…。

    いろいろ言ったけど、読んでよかった。
    三冊の長編で、日常を描いたものなのに中だるみもなく楽しく読めた。
    中で様子を変えたのがすごく良かった。
    独特の長い文に慣れるのが大変だったが、慣れればきれいな文で読みやすい。
    初志貫徹、幸子推し。貞之助さんのような旦那を見つけたい。
    4姉妹、みんなリアル。いそう。
    谷崎、他の本も読もう。

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    投稿日:2019.06.28

  • 初老の図書館員

    初老の図書館員

    昭和十六年、三十五歳になった雪子は、やっと貴族出の男との縁談がまとまり、結婚式に上京する。他方、バーテンと同棲した妙子は子供を死産してしまい、明暗二様の対比のうちに物語が終る。『源氏物語』の現代語訳をなしとげた著者が、現代の上方文化のなかにその伝統を再現しようと、戦争中の言論統制によって雑誌掲載を禁止されながらも、えいえいとして書き続けた記念碑的大作。 続きを読む

    投稿日:2019.06.18

  • きつねとぶどう

    きつねとぶどう

    雪子と妙子の行く末がどうなるのかと気になってページをめくる手が止まらず。
    巡る季節の中で、人々の往来も激しく移り変わり、ひとまずは姉妹たちの進む道も定まっていく。
    当初はお見合い話で話がもつのかよくわからなかったが、結局薪岡家のあれこれに夢中になってしまった。続きを読む

    投稿日:2019.06.14

  • violinprince

    violinprince

    ご存知、谷崎の代表作。戦時中の規制もあって、彼特有の性的なドキドキ感はうすまってはいるものの、主人公の姉妹を中心とした心理描写はお見事。人の心の、裏のうらのウラ、そのまた裏を叙述するようなくだりは、人によってはくどいといった印象を与えるかもしれないが、自分にとっては「そこまで描くかぁ!」といった風に、いちいち感銘を受け、先行きの読めない不安感にさいなまれながら読み進める他ないという、谷崎作品独特の魅力にあふれている(というより他の作品より一層強いかも)。

    若干の没落感のただよう旧家の姉妹たちが主人公といえるが、特に次女の幸子の心の揺れ具合について、見事に女性心理をついているといえよう。一体谷崎という男は、どこまで女性心理に精通しているのか、不思議に感じる。

    読み進める時には、途中から実在の女優・俳優を頭の中であててみた。悩める次女幸子は杏、控えめすぎる三女雪子は黒木華、自由奔放な三女妙子は二階堂ふみ、ときどき顔を出すマイペースな長女鶴子は宮沢りえ。なんて、これから読む人にちょっとしたイメージの参考になれば幸いです。
    続きを読む

    投稿日:2019.06.12

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