【感想】東北発！モノづくり企業のマーケティング戦略 : 売る・売れる商品づくりによる地域製造業の活性化

正直な感想をいうと、読む価値がない。内容は、大学生が書いた論文に毛が生えた程度といわざるを得ない。本の題名と内容とぜんぜんかみ合っていないので、間違えても事例が載っていて、こういう方法があるといったこ…とを期待してはいけない。
こういう評価になった理由としては、まず、誰向けに書いたものなのか全く不明。少なくとも、経営者向けでも、ビジネス書としても成立していない。強いて言うと、政策の提言書といったところか。
次に、データを大量に載せている点は評価するが、データから導き出している論理構成がおかしい。論理的につながっていない。だったら、初めからこう思いますという論調で書いても大して変わらない。むしろ、文章の論理構成に気がとられない分そちらの書き方のほうが読みやすいかもしれない。
最後に、結論が正直言って役に立たない。当たり前といえば、そんな内容だし、それをどうオペレーションとしてまわすかが肝心なのに全く踏み込んでいない。この辺が、大学生が書いたんじゃないか？、と思った根拠。出版物として文章がつたないのもあるけど。
付録として、大学の教授達の講演会の内容が収められているがこちらのほうがずっと面白いしためになる。といっても、図表等を使わずに、文章がずらずら書いてあるだけなので、読みにくいけど。
そんなわけで、題名につられて買ったけど大失敗だった本。付録に星一つといった感じ。
2011/01/06読了続きを読む