【感想】働きざかりの心理学

河合隼雄 / 新潮社
(27件のレビュー)

総合評価:

平均 4.1
5
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4
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ブクログレビュー

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  • kuromamema

    kuromamema

    今から思い返すと日本にまだ勢いがあり経済力があった時代に書かれた本なので、違和感がある箇所もある。だが、それにもまして、時代が変わっても悩みは変わらないと思わせる普遍的なテーマばかりだった。もはや古典の域。とても読みやすいので、すらすら読んでしまったけれど、内容は深い。考察の種が至る所にある。中年をどう生きるか、場の論理、など、が特に心に沈澱し、ふとした時に水面に浮かび上がって、つらつらと考えている続きを読む

    投稿日:2024.03.16

  • chise*

    chise*

    河合さんの「こころの処方箋」が好きなので、別の本もと思い読んでみることに。
    時代背景のせいか、一部共感できないような個所もありましたが、概ね楽しめた。

    投稿日:2023.04.15

  • van613

    van613

    このレビューはネタバレを含みます

    日本におけるユング心理学の権威である故・河合隼雄さんの本。耳障りの良い言葉では無いけどどこか優しさのある、ものすごく心に響く本でした♪

    いっぱい紹介したいところがあるけど、特にオススメなのはp19にあった「虫の好かぬ相手は自分があまり気づいていない影の部分を拡大して映してくれる鏡のようなもの」の辺りかな☆あと、自己嫌悪の話もすごく良かった!!すぐに読める感じの本だし、声かけてくれれば貸すんで是非ともたくさんの人に読んで欲しいな~♪

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    投稿日:2021.03.16

  • mogurico5334

    mogurico5334

    若干長い。

    中盤までは中年まで働いて家庭を築いていればかならず経験するような挫折、問題との直面はあって、不幸ではなく誰もが経験するものであること、またそのあたりの事例を上げてそれらの人がどう解決してきたのかが書いてある。まぁまぁ面白い。


    後半急に心理学の教科書的考察が入り、子どものいじめや取り巻く環境を憎々しく思う文がならんだあとの締めが、ギャップもあってかとてもよかった。

    締めのサマリ。
    死ぬ前にちゃんと自分、家族と向き合うこと。
    家庭のこじれは、相互の理解不足が露呈したもの。
    人生の前半は上昇が中心。社会的地位や家庭を築く。後半はいかにして死を迎えるかについて思いを致すことが大事。(ユングの生涯からきてるっぽい)

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    投稿日:2021.01.04

  • 精神科医K

    精神科医K

    劣等感や自己嫌悪の価値
    虫の好かぬ相手は、自分が気づいていない影の部分を拡大して映してくれる鏡のようなものである。
    自分を殺すとしても、それはどのような形で生まれ変わるのか。妥協と協調。
    死にたい人へ。生き方を変えるべきだ。ここで死んで生まれ変わることが必要だ
    精神面も一病息災

    期待してた中年クライシスの記載は少なかったが、精神科医にとって自分にとって実臨床に活きる言葉が多かった。
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    投稿日:2019.03.08

  • kiguma

    kiguma

    この本が書かれたのは1980年前後らしいけど、人が抱え問題は現在と全く同じだ。

    中でも素晴らしい洞察だと思ったのは、「場の倫理と個の倫理」について。

    場の倫理を優先する日本人は場(会社であったりTwitterのクラスタで会ったり)の中で脱落者を作ろうせず、そして同じ器の枠外の人や出来事には全く興味がない。(ある意味、平和運動やヘイトスピーチも似ている)

    しばらくは河合隼雄さんの本を読んでみよう。
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    投稿日:2019.01.17

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