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上田正昭 / 新潮選書 (5件のレビュー)
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tom-scotch
考古学、神話学で著名な著者先生が、自身の研究の集大成として、一般向け解説書として書いたもの。内容が盛りだくさんだし、マニアックなので読み手にはある程度予備知識が必要。困るのは、記述の順序が入れ替わって…いたり、同じ内容が繰り返し現れたりと、かなり読みにくい点。 最近、考古学の大御所が一般向け解説書を書くことが多くなったように思う。そんな先生方が、一般向けに上質な解説をしてくれるのはいいことだとは思う。しかし、本書のように、読みにくい構成になっていたり、個人の思い入れの強すぎる本が多いように感じる。編集がどうなってるかわからないが、偉い先生にはなかなかモノが言えないのかな、と思ったりもする。続きを読む
投稿日:2014.11.09
コロちゃん
「古代史」は、いまだによくわからないだけにロマンに満ちているが、これを学問的に並べると本書のようになるのかと嘆息した。 精密な論考なのだが、断定と結論を延々とつづられると、どこが新しい知見なのか、…これまでの経緯はどうだったのか、まったくわからない。 本書は「一般向け」ではないのだろうか。残念な本であると思えた。続きを読む
投稿日:2013.10.30
racdog
この本で、古代日本史にはいまだ数多くの論争がある事を知る 著者の自説についてはことごとく説得力薄いために全部保留 この程度で第一人者っていうのはかなりマズくないですか
投稿日:2013.07.01
大田別 稲吉
著作集をすでに読んでる人からすると、簡易版に見えてしまうかもしれない。新しいアイディアも盛り込んであるようで、著者の年齢を考えると素晴らしいと思う。 プロ・アマ関係なく勉強になる本という感じ。
投稿日:2013.04.15
amadeusdesu
「売らんかな」のキャッチフレーズには閉口 著者の長年に亘る歴史研究の総決算というべき通史の前半部である。「天皇とは何者か」、という惹句につられて読みはじめたが、その回答などどこにも書かれていないので…閉口する。 こういう「売らんかな」のキャッチフレーズは、たいてい出版社の担当者が考えるらしいが、本編の内容とはうらはらの羊頭狗肉の代物が多いので要注意である。 しかし「倭」とは従順の意味であると聞くと、なるほどそれで現代の本邦の人々も様々な矛盾と軋轢に真正面から対抗せず、側面から中和しようとする性向もおのずと頷ける。 まずは大和地方に本拠を置いたヤマト政権が、次は現在の大阪・河内地方を深耕し、次いで播磨・葛城・吉備・出雲・筑紫へと西に向かって侵攻していったとする説もはなはだ興味深いものであるが、そのトバ口では丹波の英雄「玖賀耳之御笠」が、政権が派遣した丹波道主命と園部・綾部・福知山辺りで激戦を繰り広げたのであろうよなあ。続きを読む
投稿日:2013.02.21
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