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平岩俊司 / NHK出版 (2件のレビュー)
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総合評価:
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山葵
2013年に出版された同書は、金正恩時代の北朝鮮を視野にいれつつ、北朝鮮と日本、北朝鮮と世界の関係に焦点をあて、その絡まった糸について丁寧に説明している。 入門書として書かれているため、前半部分は少…し退屈ではあるが、私が「知っている事実」に関しても、鋭い分析が加えられ、ハッとさせられる。 タイトルの「北朝鮮は何を考えているのか」という問いに対する著者の整理は次の通り。 1.依然として体制の優劣をめぐる韓国との競争を放棄していない 2.西側諸国について、アメリカを頂点とするイメージで捉えている 3.自らの体制を維持するために、核、ミサイルが必要不可欠 4.国際ルールに反した自らの行動を独特の解釈で正当化すること こういった北朝鮮独自の論理を、北朝鮮の立場でいったん理解することが、今後の対北朝鮮政策を考えるうえで非常に重要なポイントである。続きを読む
投稿日:2013.12.30
H.Sato
北朝鮮がならずもの国家なのは西洋の基準。 東欧の社会主義崩壊とソ連の体制崩壊は朝鮮半島の安全保障バランスを大きく狂わせた。 主体思想は北朝鮮自身が自分たちの国家を守るために必要だった思想。これによって…ソ連と中国の一派を金日成は一掃した。 北朝鮮にとってはソ連の存在は必要不可欠だった。北朝鮮と中国の関係を強化する際にもソ連の存在は必要だった。 ロシアは安全保障の体制が完成してから、その中に入るのではなく、自らが新しい安全保障環境をつくるプロセスに関わることによって東アジアでのプレステージを高めたいという思惑を持っていた。続きを読む
投稿日:2013.06.05
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