【感想】会津春秋

清水義範 / 集英社文庫
(11件のレビュー)

総合評価:

平均 3.4
1
3
2
2
0

ブクログレビュー

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  • samoyed

    samoyed

    2023.12.16〜12.25
    友達っていいね。
    どこの出なんて、関係ないんだよね。
    どんなことがあっても、分かり合える、心の支えになれる。
    本当は重たい話だと思うけど、この人が書くと違う重みが出てくる。やっぱり、この作家、好きだな。続きを読む

    投稿日:2023.12.17

  • seiyan36

    seiyan36

    こちらの本、ブクログ登録日は2015年6月10日ですが、レビューを書いていなかったので、本日(2021年8月14日)書きます。

    著者、清水義範さん、どのような方かというと、ウィキペディアには次のように書かれています。

    清水 義範(しみず よしのり、1947年10月28日 -)は、日本の小説家。
    中学時代からSFファンで、同人作家として自身でSF同人誌を発行。半村良の面識を得て、大学卒業後、半村の勧めで上京し半村に師事。1977年からソノラマ文庫を活動の場とし、『宇宙史シリーズ』などSFを中心に多数のジュブナイル作品を発表した。

    次に、こちらの作品の内容は次のとおり。(コピペです)

    会津の下級武士・新之助は、西洋砲術を学ぶため、全国から秀才が集まる象山塾に入門するが、放物線やら火薬量の計算やら、ちんぷんかんぷん。同じく新参者の薩摩藩士・八郎太とは、歳も数学が苦手なのも一緒で意気投合、互いの藩の内情すら語りあう仲に。だがまさか、好きになる女まで一緒とは…。幕末の動乱期、友として時に敵として交わり続ける男たちの生き様を、清水流の視点で軽快に描く。
    続きを読む

    投稿日:2021.08.14

  • beakmark

    beakmark

    清水さん、こういう作品ホントに上手い。星5つにしようと思ったけど、自分が清水さんの作品に馴染みすぎてて甘い自覚はあるので4つに。

    ストーリーの下敷きになった史実は重い筈なのに、それを軽やかに爽やかに書ききる筆致の妙。続きを読む

    投稿日:2019.01.20

  • NORIS

    NORIS

    会津と薩摩の若い藩士が象山塾でであい、無二の親友となるも、幕末〜維新の世ゆえ敵味方の地に別れ、要所要所では偶然必然の再会で酌み交わしつつ、それぞれの人生をいきぬいてゆく物語。終点は西南戦争。
    主人公が松平容保公の近習ということで、上の立つものの苦悩を間近に描ける一方で、名もない周りに流されていくしかない立場の藩士の目からみることで、歴史上の大事件も淡々とえがかれ、かえってリアルな読後感。清水義範らしく登場人物がさわやかで前向きだし、主人公の夫人が先見の明を持った考え方で主人公を支えているのもよかった。
    ふだんは歴史小説はほとんど読まないけれど、「新撰組!」「篤姫」「龍馬伝」「八重の桜」などの幕末モノ大河のサイドストーリーとして、参考書としてたのしくぐいぐい読める一冊だった。
    続きを読む

    投稿日:2013.09.23

  • みっきぃ

    みっきぃ

    会津藩士の秋月新之助は、佐久間象山の塾に入門し、薩摩藩士の橋口八郎太と意気投合し、友情を深めていく。そして、八月十八日の政変、禁門の変、戊辰戦争、西南戦争までが描かれる。ある時は味方、ある時は敵、けれども藩という枠を超えた友情。ラストは一抹の寂しさがあったけど、すがすがしい気分。続きを読む

    投稿日:2013.06.16

  • tamazusa_do

    tamazusa_do

    なんだか表紙がホモくさ・・・
    沖田と西郷どんみたいなビジュアルですね、どっちが会津でどっちが薩摩なのかすぐにわかる。

    佐久間象山の塾で知り合った、会津藩と薩摩藩の二人の若者が、敵になり味方になり、武士の世が終わって近代化の道を歩む激動の時代を生きていくお話。
    実に淡々と語られている。
    くるくるとねじれるDNAのらせん構造のような、二人の立場。
    決して交わることなく、傍から見れば、勝ち組と負け組を交代しながらも、それぞれの藩士としての生き方を貫いていく。
    そして、その友情は最後まで変わることはなかった。
    その一方で、主人公の奥方の、近代的でドライな考え方もいいなあ~と思う。

    読もうと思ったきかけは大河ドラマではなく、天地明察が会津と関わり深かったから。
    続きを読む

    投稿日:2013.06.02

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