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カート・ヴォネガット, 伊藤典夫 / ハヤカワ文庫SF (97件のレビュー)
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ゆーゆ
人間の本質が詰まった一作。バカバカしさもありながら、あまりに鋭い政治と宗教への洞察もありながら、最終的には人間への愛しさで胸が一杯になった。
投稿日:2023.12.16
Nanamam73
8月上旬に読んだ。 原爆の父であるとされるハニカー博士の投下当日の様子、こども達からの証言や関係者をめぐる旅から始まる前半 “本書に真実はいっさいない”と目次の前に明言されていることを忘れて、この時期…に「たまたまー”定められたとおり”とボコノンならいうだろう」手元にやってきたこの本を読み、 原爆開発側の国の視点にも触れるつもりになりページをめくっていった。 「もしあなたの人生が、それほど筋のとおった理由もないのに、どこかの誰かの人生とからみあってきたら、その人はおそらくあなたの〈カラース〉の一因だろう」などと、最もらしい教義を散りばめてボコノン教の世界、謎の島サン・ロレンゾに読みながら連れ去られて行く。 「真っ赤な嘘」とされるボコノンなりの真実にまんまと目が離せなくなっていく。 私は日本人で、英語圏の人がゲラゲラ笑うような部分は全くわからない。どちらかといえば、”壮大なズシーン”という展開をついにきたなと受け止めたり、真っ赤な嘘だ、笑ってくれといいたげなストーリーにも根底に流れる真実に考え込んだりする。 真剣に読んでいるこちらからすると、 猫なんていないし、ゆりかごもないんだ うそっぱちだー といわれ なんだか色々複雑なことを考えて心に留めておきたいんだけど、結局なんでもなかったのか?ただ奇天烈な展開におもしろかったなぁ!とスッキリしておけばいいのか、感想がまとまらない。 ひとつ、シニカルとかユーモアって自分にはまだまだ掴みにくく理解しにくいものなんだと痛感した。続きを読む
投稿日:2023.08.13
Fuku
スローターハウス5は読んだことあったけど面白くなくて苦手意識を持ってたけどこれは普通に面白いし好きだった
投稿日:2023.04.27
175
このレビューはネタバレを含みます
好きだ〜〜 ボコノン教の宇宙からの視点が皮肉が効きまくってて最高だったな 私が好きなのは戦闘機が墜落して宮殿が壊れてアイス・ナインで世界が凍結するシーンです
投稿日:2023.03.15
るこ
SF。 ボコノン教という宗教を中心とした終末SF。 登場人物は変な人ばかり。ボコノン教もおかしな宗教。ストーリーも荒唐無稽。 とにかく奇妙な作品だが、地味に感動できて、印象的なセリフも多い。 ヴォネガ…ットの著作の中でも、かなり好きな作品。続きを読む
投稿日:2022.11.12
NFCC図書館
シニカルなユーモアに満ちた文章で定評のある著者が、奇妙奇天烈な世界の終末を描いたSF長編。(e-honより)
投稿日:2022.04.11
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