【感想】逆境を生きる

城山三郎 / 新潮社
(11件のレビュー)

総合評価:

平均 3.9
4
3
3
1
0

ブクログレビュー

"powered by"

  • YOSHI

    YOSHI

    日本近代史のおける政治家の生い立ちや人となりに触れながら、読者に対して自分は何をすべきなのかを投げかけてくる。self, intimacy, achievementの三項目を私自身の中でも振り返り、今後の糧としていきたい。続きを読む

    投稿日:2022.03.13

  • kohamatk

    kohamatk

    著者の講演録で、著書で取り上げた人物の生き方などが語られている。

    広田弘毅が印象深かった。貧しい石屋の息子として生まれたが頭がよく、石屋としていい字を書くためにと口説かれて中学、高校に進学して東大に入った。在学中には、勉強会でつくった本「日英同盟と世界の世論」が外交官に感心され、満州に行ってロシアの動きを探る仕事を与えられ、その報告書は日露開戦のための資料とされた。卒業後は外務省に入り、「自ら計らわず」を信条に自らを利することがなかったが、省内の人望が高くなって外務大臣となり、その実績が買われて総理大臣となった。2.26事件の実行犯や首謀者にきちっとした決着をつけ、三国同盟についても共産主義に反対する同盟にしようと努力しており、総理大臣を選ぶ元老の立場にあった西園寺公望は「広田のやったことが限界だ」と評価している。戦後の東京裁判では、シナ事変の時には外務大臣だったが、日米戦争時には辞任していて何もしていないにもかかわらず、軍人以外で唯一戦犯として裁かれた。広田は、天皇が追及されないために自らが罪をかぶり、証言台に立とうともしなかった。

    日米ビジネスマンとその家族をみてきた医師があげる、悲劇を起こさないようにするための3つの柱は、自分だけの世界(本、音楽、絵、書、座禅)、親近性(家族、友人、地域の人)、達成(仕事、趣味)。1本の柱だけに頼っていると、弱いし脆い。

    中国の言葉「硯田悪歳無く」とは、本を読み、物を考え、物を書くことをしていれば、人生に悪い年はない。
    続きを読む

    投稿日:2016.05.30

  • thesakuzo

    thesakuzo

    高校生(福岡修猷館)に向けての講演だから、読みやすい。
    小説の代表作の主人公のエピソードが思い出される。

    こういう講演を聞けた高校生が、羨ましいなあ。

    投稿日:2014.11.01

  • KEN

    KEN

    就業前の時間に読んで士気を高めていた一冊
    男らしい生き方をする人を知り、己を見つめ直す良い機会になった。どんな逆境におかれても男を貫きとおした生き方をしたい。

    投稿日:2013.10.21

  • yusukenari

    yusukenari

    城山三郎氏の著書は初めて読んだ。骨太の小説もあるのだろうが、これはとある高校での講演録。ご自身の言葉もあるけど、伝え聞いた話が中心だった印象。それぞれの挿話にご自身の解釈は加えているし、そのテーマを取り上げること自体が氏の主張でもあるんだろうけど、もっと考えていることを聞きたい気がした。続きを読む

    投稿日:2012.11.01

  • hirosakig2012

    hirosakig2012

    時代に翻弄されながらも、自分の信念に基づく男の生き様。感動的な一冊である。広田弘毅のことなど、今まで名前しか知らなかったが、驚きの内容である。作者城山三郎の取材についての執念を感じざるを得ない。家族にも読ませたい本である。続きを読む

    投稿日:2012.10.04

Loading...

クーポンコード登録

登録

Reader Storeをご利用のお客様へ

ご利用ありがとうございます!

エラー(エラーコード: )

本棚に以下の作品が追加されました

追加された作品は本棚から読むことが出来ます

本棚を開くには、画面右上にある「本棚」ボタンをクリック

スマートフォンの場合

パソコンの場合

このレビューを不適切なレビューとして報告します。よろしいですか?

ご協力ありがとうございました
参考にさせていただきます。

レビューを削除してもよろしいですか?
削除すると元に戻すことはできません。