【感想】ふたつめの月

近藤史恵 / 文春文庫
(51件のレビュー)

総合評価:

平均 3.7
6
20
19
1
0

ブクログレビュー

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  • 安美

    安美

    2023.12.3 読了。
    「賢者はベンチで思索する」の続編。
    フリーターからやっと正社員になり仕事にもやりがいを感じていた久里子はある日突然会社から解雇される。そんな時に赤坂老人に再会し悩みを相談しているうちにその解雇には不可解な点があることに気がついて……
    他にも友人関係で好意を持っている弓田くんとの関係。赤坂老人が歩道橋の電球を外す謎などの中で少しつづ成長する久里子の日常を描いた3編の連作短編集。

    「賢者の〜」ではミステリー要素がこちらより強めで今作は久里子の成長が主軸になっている気がした。赤坂老人からの助言によって考えを深めていく久里子。23歳と言えばまだ若く自分の考えが纏まらないことも多い年頃の様子が上手く書かれていた気がする。でも少し久里子はお人好しな感じでこの先割り切らないと人生疲れてしまうのではないかなぁ〜と感じたし、赤坂老人に絶対の信頼を寄せているが本当に重大な犯罪者であったら共犯者になってしまうのでそこが心配だ。

    続編で失速する作品は少なくないが「賢者の〜」の方が個人的には好きだった。
    続きを読む

    投稿日:2023.12.03

  • ちかりん

    ちかりん

    老人との会話の中から、ヒントを得て、前向きに進んでいく主人公。それぞれが誰かの事を大切に思っていることが、どのページからも伝わってくるお話。

    投稿日:2023.08.04

  • ゆう

    ゆう

    赤坂老人の出番が少ないものの主人公のもやもやした気持ちを愛犬二匹やタイミング良く出会う赤坂老人に助けられながら少しずつ前進していきます。
    近藤さんの描く犬の描写が好きです。

    投稿日:2022.12.13

  • hisae

    hisae

    社員になれたのもつかの間リストラされた赤坂老人に久里子が相談し心が少しずつ前向きになる、心と頭は一緒のようで別々 怒りに満ちた頭では判断ができない自分の怒りを優先させ悲劇を拡大させる、反対に頭で判断する正しさを大事にするあまり怒ったり悲しむ事ができず心が壊れてしまう人もいる、心と頭は別々である事を知ることが大事、不幸になる人多くは相手が何かをしてくれるのを待っている 相手ではなく自分の心が決まるのを待つ赤坂老人はまた姿を消した久里子はいつ会えるかわからない残した美しい曲を聴きながら季節は過ぎた続きを読む

    投稿日:2022.03.29

  • ゆい

    ゆい

    今回も面白かった。前作では国枝老人が謎を解いてくれたイメージだけど、今回は久里子が国枝老人のヒントをもとに自分で答えを見つけていった印象が強い。久里子の素直さがかわいい。読みおわったときに前向きな気持ちになれる良い作品でした。続きを読む

    投稿日:2021.04.26

  • rdstaka22

    rdstaka22

    賢者はベンチで思索するの続編。
    せっかく社員になれたのに不運にもリストラされる。謎の老人のアドバイスがいいものをくれる。感情に流されずに冷静に判断することが必要である。

    投稿日:2020.11.17

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