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志木沢郁 / 学研M文庫 (2件のレビュー)
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あるき
越後が誇る武将、上杉謙信一生を中心に、その当時の各地の武将たちについても描かれています。 越後平定、関東管領としての働き、後継ぎ問題、それらに奔走する謙信はホント忙しそう。 国主や武将としての強さの他…に、怒ったり・喜んだり・泣いたり、逃げ出したり。色々な一面を知ることができます。 歴史に大きく関わった信長や秀吉、徳川を中心とした歴史しか知らない人には、それらが、一人の戦国武将としての視点から歴史を見ることができて、面白いです。 更に僕の場合は、春日山城があり、謙信のおひざ元である新潟県上越市に住んでいるので、出てくる地名や地域に親しみがあって、今の風景と照らし合わせて読むことができました。 歴史小説に慣れていない人は、メモを取りながら読むと、武将の名前や地名などが整理できて、面白さが増します。 昔の人は、名前がコロコロ変わったり読み方が特殊だったりするので、メモが無いと辛いかも。 ちなみに、僕はこの本が歴史小説デビューです。続きを読む
投稿日:2012.10.03
himerita
こちらは直江実綱が謙信のそばにずっと仕えてます。宇佐美の影はとても薄い。 うーん、人によって中心人物が変わるのが謙信小説の楽しいところです。 清廉潔白・純真無垢な謙信がいます。 他人のために、人前で…も涙を流すのを躊躇わない、いっそ男らしい謙信がいます。 彼にずっと付き従う軒猿の谷ン坊と峰ン坊の存在が話に物語性を持たせてくれて、謙信が泣く度に一緒に泣いてました。 一冊で彼の生涯を書ききっているので内容は怒涛のように流れるのだろうけれど、最初から最後まで謙信の心の綺麗さは変わなく、人間じみていて、人に好かれて、たまにわけわかんないことをしでかしてしまうけどそれも面白い。 由良の存在がまた謙信の人間らしさをこれでもか、と引き出していて、神レベルに最高な小説だと思います。 いや、本当この謙信公は神です・・・!! 何十回読み直しても、同じところで泣くのはもうおかしいですか、そうですか。 続きを読む
投稿日:2008.01.20
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