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倉阪鬼一郎 / 講談社ノベルス (5件のレビュー)
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総合評価:
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りーり
このレビューはネタバレを含みます
上小野田警部シリーズの一作目で倉阪氏のバカミスでは比較的初期の作品。 主人公の警部には既に首魁が分かっていて読者は事件の資料である容疑者のブログから事件を推理することになる、しかしそこの挟まるのは警部の読む海外ミステリー。 果たしてあなたは犯人の名前を当てられるだろうか・・・。 冒頭の傍点をナミダの件で傍点にヒント、というか答えがあるのが分かってしまった。 そちらの仕掛けよりも警部の読む海外ミステリー自体がテーブルの隅にある事件の一つの資料であるという点に惹かれる。 本作は女性が犯人と匂わせておきながら明らかにされるのは男性の名前、しかも容疑者リストにはいない人物という破格の展開、それでいて読者が納得するしかない伏線、アナグラムの遊びと前菜もスープも美味しい。 それだけにメインディッシュである泪のテキストトリックが序盤に分かりやすい形で展開されるのは惜しかったですね。
投稿日:2024.03.19
鮎
とある実業家が殺され、犯人と目される人物は同時刻某コンサート会場にいたというアリバイがある。ウェブ上から拾ったブログや書き込みから犯人を絞り込み、喫茶店に呼び出すことに成功した上小野田警部。物語はそこ…から始まります。犯人が現れるのを喫茶店で待つ上小野田警部の現代パートと、犯人を待つ間に上小野田警部が時間つぶしに読んでいるミステリが作中作として交互に出てくる構成。果たして上小野田警部が理想とする美しい犯人逮捕劇を迎えられるでしょうか…。 倉阪鬼一郎のバカミス著書リストにあった一冊。 この作中作と上小野田警部のパートはどうつながるんだろうと思って読んでたけど、なるほど。 バカミスシリーズはもういいかなと思いました。笑続きを読む
投稿日:2023.08.16
no73m
翻訳ミステリを読みながら犯人との対決の時を待つ上小野田警部。果たして彼は犯人のアリイバイトリックを崩せるのか……。 捜査資料を通じて事件の全貌が明らかになっていく一方、作中作である翻訳ミステリ「紙の碑…に泪を」はどんどんアレな方向へw。 やがて明らかになる二つのパートの関係と、数々の伏線に思わずニヤニヤ。 クラニーのいう「渾身の変化球」を堪能させていただきました。続きを読む
投稿日:2011.05.17
ao-neko
一応犯人当てのミステリとしても読めるのかな? でもこれをフェアと取るかアンフェアと取るかは、かなりぎりぎり。そしてあの仕掛けにもびっくり……というよりあまりのことに笑えます。そんなんありー!? これは…気づかない、気づけないよぉ。 作中に登場するふざけたタイトルの小説の数々、かなり読んでみたいと思う私です。ハイクニンジャもとんでもなく面白そうな気がしますよ。続きを読む
投稿日:2009.12.31
neon_books
きっとパズル性の高い作品である事は 予想したうえで挑戦するつもりで読んだのですが...。 結果...惨敗(笑)。 全く解けませんでした。もちろんその、曰く付きの 部分には疑問点を感じながら読んでいた…んだけどなー。 全然気付けません。 たまにはこういった作品を読むのもいいスね。 200ページくらいだし、丁度いい。続きを読む
投稿日:2009.05.23
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