【感想】水の中の犬

木内一裕 / 講談社文庫
(33件のレビュー)

総合評価:

平均 3.7
4
14
12
1
0

ブクログレビュー

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  • kitano

    kitano

    このレビューはネタバレを含みます

    矢能シリーズ3作目
    (ブラックガード・ドッグレースを先に読んだ)
    シリーズというかエピソードゼロ的な作品で最初
    『探偵』を矢能と錯覚していて「キャラが違うな」
    とか思ってしまった、ま、独立した小説なので経緯
    知らなくても楽しめますw
    矢能は「探偵」ではなくヤクザとして印象的なかか
    わりをするだけなのに、最終ページで驚いた
    1冊目の主人公探偵は元刑事ので、独立した3つの
    事件、人生左右する全体で大きなストーリー

    面白い構成だと思う(´・ω・`)

    ハードボイルド・ミステリのスタイルが心地よく原
    初の物語を遡り読んでいます
    民間探偵で元警察なのに暴力が絶えず描かれ、簡単
    に殺しが起きるし、プロ情報屋まで登場する前時代
    感が新鮮で、場面転換や決めたセリフが目立つし、
    後のシリーズを思えば主役級の二人の絡みをもっと
    見たかった

    死ぬまでにやっておくべきことが二つあると矢能が
    「探偵」に言う
    「二つのことって何だ?」
    「(祖父が言うには)人それぞれ違う。一つじゃ足
    りねえし三つじゃ多過ぎる。二つのことをやり遂げ
    れば、人は満足して死ねるんだそうだ」
    さて、アタクシは満足して死ねるかな…(´・ω・`)

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    投稿日:2023.12.27

  • blue

    blue

    なるほどね。
    「アウト&アウト」から読んだので、
    矢能、栞、探偵の繋がりがこういう事だったんだと納得。
    この探偵、体張りすぎ、命懸けすぎで常に危険な目にあってる。痛そうな暴力シーンも多い。面白かったけど、個人的には続編の方が好み。続きを読む

    投稿日:2023.08.14

  • may

    may

    アウト&アウトの矢能が探偵になる前の話。主人公は矢能ではなくある探偵。
    元警察官で酷く人間らしいのに、マトモじゃあない。血と硝煙にまみれて、傍観者になれない彼がその正義を貫く先は。
    その生き様は熱くて苦しくて切ない。ただ、ひたすらに。
    矢能が思ったよりも関わっていて、栞との関係もなるほどな、と。アウト&アウトを先に読んだけど、どっちが先でも良いのかもしれない。
    続きを読む

    投稿日:2022.05.04

  • masato

    masato

    面白かった!
    矢能シリーズ第一弾(というより前日譚)
    一応、第一弾と定義されているみたいだけど..
    ハードボイルドミステリー
    3篇からなる短編連作のような展開

    ストーリとしては、ある元警官の探偵の物
    ■取るに足りない事件
    この探偵のもとに、一人の女性が相談してきます。恋人の弟に付きまとわれ、そいつが死んでしまえばと願っていること。
    探偵はその弟を調べていくうちに、という展開
    バイオレンス炸裂です
    不死身ですね。この探偵

    ■死ぬ迄にやっておくべき二つの事
    今度は別の女性からの依頼。兄を探してほしいとのこと。しかし、その兄は麻薬販売で実刑くらって、出所してからの行方を追うことに。結果、巻き込まれていきます。
    さらに、探偵はヤクザからも命を狙われることに。
    そして、矢能と知り合います

    ■ヨハネスからの手紙
    娘が殺されると依頼してきた母親。
    ここでもアングラ連中とのドンパチ
    さらに明かされる探偵の過去の事件
    そんな中、この依頼の真相にたどり着きます。

    そして、何とも切ない結末に

    暴力描写が厳しいですが、あっという間のストーリ展開でエンターテイメントとして楽しめます。
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    投稿日:2022.03.19

  • nono

    nono

    再読だが殆ど忘れていた。
    矢能シリーズの第一弾。


    以下、作品紹介・あらすじより------------------------------
    「他人の痛みを、自分の痛みに。依頼人の事件を、自分の事件に。いつだって当事者になっちまう。なあ、探偵。彼女のために、何でそこまでやらなきゃならないんだ?」

    探偵の元にやってきた1人の女性の望みは恋人の弟が「死ぬこと」。誰かが死ななければ解決しない問題は確かにある。だがそれは願えば叶うものではなかった。追いつめられた女性を救うため、解決しようのない依頼を引き受けた探偵を襲う連鎖する悪意と暴力。それらはやがて自身の封印された記憶を解き放つ。

    いったい、何がしたいのか、自分でもわからない。でも――「俺は約束したんだ。必ず助けてやるって」誰も頼れない、追いつめられた依頼人たちが、今日も彼の元を訪れる。礼儀正しくて、誠実。そして、麻薬常習者で、人殺し。木内一裕にしか描けない探偵がここにいる。
    続きを読む

    投稿日:2021.12.30

  • ゆー

    ゆー

    このレビューはネタバレを含みます

    木内一裕さんの本を図書館で借りて、過去に2冊だけ読んだけど、そのあと全く図書館に入らないから、買ってみました。買って正解!めちゃくちゃ面白かったぁ。

    3つの話があるけど、全部映像化出来るんじゃない?と思えるくらい。

    探偵が強いと思いきや、結構ボコボコにされまくり…モルヒネで痛みを逃しながらの行動が、辛いはずなのに、発言がいちいちクールで、かっこよすぎて、全然辛そうに思えません。

    そして途中から参戦してくる矢能が、マジやばい。カッコいい。すみません。極道映画とか好きなもんで、ドストライクでした。

    みんなが子供を大事に思うとこ。筋をちゃんと通すとこ。最高でした。

    ラスト死んでしまうのは、悲しかったけど、矢能の今後に期待!

    そして…続編のアウト&アウト、この後ソッコー読みました(笑)

    アウト&アウトは、エンケンさんで映画化してるけど、こっちをドラマとかにしてくれんかなぁ。
    世代的には小栗旬とか山田孝之(←痩せてから)とか…
    私の妄想が広がった小説でした。ありがとう。

    レビューの続きを読む

    投稿日:2021.11.06

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