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星新一 / 新潮文庫 (10件のレビュー)
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tanaka9999
1973(昭和48)年発行、1989(平成元)年改版、新潮社の新潮文庫。短編連作風の4編。童話風の文体で風刺のきいた内容。古今東西のネタをパロディにしている。私は一番の元の作品の「ほら吹き男爵の冒険」…を知らないので、主人公が微妙になる場面がよく分からなかったりする。 収録作:「サハリの旅」、「海へ!」、「地下旅行」、「砂漠の放浪」、解説:「解説」石川喬司(昭和48年10月、作家)、他:昭和45年4月新潮社より刊行、続きを読む
投稿日:2023.12.23
みろ
星新一さんのショートショートが大好きなので手に取った。 ホラ男爵の子孫のためどんなに珍しい経験をしても世間に信じてもらえないという突拍子もない設定の主人公からどんどん広がっていく更に突拍子もない展開、…危険なことも沢山あるのに作品内全体を通して横たわるどこかのんびりした雰囲気、いつものショートショートを長編にしたようなボリューム感にとても満足した。 ただ、私にはこののんびりした(悪く言うと起伏のない)雰囲気の話としては少し長すぎたので、やはりショートショートくらいがちょうどいい。続きを読む
投稿日:2022.12.26
ありんこゆういち
内容紹介 “ほら男爵"の異名を祖先にもつミュンヒハウゼン男爵の冒険。懐かしい童話の世界に、現代人の夢と願望を託した楽しい現代の寓話。
投稿日:2019.10.29
Tetchy
最初期に読んだ星作品。ほらふき男爵の冒険は小学校の図書館で読み、その荒唐無稽さに子供ながらに非常に楽しんだ記憶がある。 星作品に触れ、星作品コンプリートを目指した際、新潮文庫で4番目に刊行されていたの…が本書である。 当時はほらふき男爵の冒険は星新一によって紹介されたのかと思っていたが、大いに勘違いであった。 本書はほらふき男爵ことミュンヒハウゼン男爵の設定を借りて星氏が独自に創作した短編集である。 しかしその内容は本家と全く勝るとも劣らない物で、当時原典と勘違いしたのもむべなるかな。 ショートショートより少し長い各物語は作者自身も冗談を愛する人柄だっただけに逆に作者の本質が現れている作品となっているのかもしれない。続きを読む
投稿日:2016.09.18
そら
『廃れない言葉の輝き』 本当に素晴らしい文字は輝きを辞めない。風刺が強い作品だが、古さを全く感じさせない。今読んでも新しいし、間違いなく面白い。 胸がスカッとしたり、グサッと心を抉られたり。SSで…は味わえない星作品の魅力に感服した。続きを読む
投稿日:2014.04.12
出雲一寸
「ほら男爵現代の冒険」3 著者 星新一 出版 新潮社 p49より引用 “しかし、わしは武器だけは絶対にもらうなと、 住民に忠告した。武器のおそろしさを、 わしほど知っている者はほかにいないだろう。…” ショートショートの代名詞とも言える著者による、 実在した人物の子孫という設定の主人公による冒険談。 砂漠に始まり砂漠に終わる、 奇想天外な冒険が展開されます。 上記の引用は、 砂漠の国で酋長になった人物の一言。 多くを書いてはつまらないでしょうから書きませんが、 改心したのであればこういう考えになるのも当然な人物です。 皆が一度は見聞きしたことのある実在や虚構の人物たちが登場し、 皮肉と頓智の効いた話をしてくれるので、 挿絵を増やして子供向けに出版されたら面白そうです。 文庫初版は昭和48年となっていますが、 古臭さを感じずに読めるところに、 改めて著者の偉大さを感じずにはいられません。 ーーーーー続きを読む
投稿日:2011.12.22
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