【感想】山風短(1)

山田風太郎, せがわまさき / ヤングマガジン
(8件のレビュー)

総合評価:

平均 4.2
1
5
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ブクログレビュー

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  • daiyuuki24

    daiyuuki24

    山田風太郎は、短編にも多くの傑作があった!
    『Y十M~柳生忍法帖~』以降、お待たせしました。せがわまさきの待望の新連載は、風太郎の短編!
    第一幕は『くノ一紅騎兵』。天下分け目の「関ヶ原の戦い」の前年、不穏な空気に満ちた京の遊郭に、ひとりの美少女がいた。名は、陽炎(かげろう)。この美しき者が、天下の形勢を、大きく動かしていく!
    美しき者には、人智を超えた忍法があった!
    快楽極まる、超絶の秘術を見よ!
    天下分け目の「関ヶ原の戦い」の前年、不穏な空気に満ちた京の遊郭にいた、ひとりの美しき者。名は、陽炎(かげろう)。この者が、天下の形勢を、大きく動かしていく!山田風太郎には、短編にも多くの傑作あり。せがわまさきによる、極上の漫画化、それこそが『山風短』(やまふうたん)!
    今回は、上杉景勝と直江兼続と関ヶ原の乱秘話。
    忍法帖ものは、とんでも忍法が多いけどこれはかなりトンデモ。
    すべての黒幕である直江兼続の真意と陽炎が男か女か、真相をぼかしているのが、また余韻が深い。
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    投稿日:2024.04.05

  • 三田主水

    三田主水

    http://denki.txt-nifty.com/mitamond/2010/08/post-1824.html

    投稿日:2020.06.13

  • sazuka

    sazuka

    今更言うのもなんだけど、せがわまさきはすっかり山田風太郎のコミカライズ担当となっている。甲賀忍法帖や柳生忍法帖、魔界転生(これは進行中)などなど。その実績からか、「山風短」なる短編の漫画化も実現していた。

    第一段は「くノ一紅騎兵」。生涯女性と交わらなかったとされる上杉景勝になんとか世継を作らせるために、直江山城景勝が一計を案じた、とされる話をベースにした忍法ものだ。



    いつもの山風ものと違って、超人的な忍法を使う忍者は一人しか出てこないし、激しくエロくもグロくもない。

    直江山城が憎めない悪役というか暗躍というか、いや味方側というか主役級なのだけど、主君景勝も、何かあると、ひょっとしてすべての黒幕はこいつ(山城)では、と思うほどに知略にたけた男として描かれている。それから、なんといっても前田慶次こと前田穀蔵院咄然斎も登場する(けどそんなに活躍はしない)。



    さてこの作品の見所は、「快美恍惚の涅槃経においては、男子でも孕むことがござりまする」という、背孕み、といわれる出来事をとりまく、男同士の性愛であろう、と無理矢理言ってみる。



    性的マイノリティーとやらに理解を示すのがカッケー、という昨今である。性別というのが様々な選択肢の中のひとつでしかない、と同時にかなり決定的な選択肢でもある、ということがよくわかるお話だ。例によって荒唐無稽ではあるが、「作者(山田風太郎)は、衆道の技術によっては可能であると思う」などとし、なんだかそれっぽく仕上げて終了。後の民明書房につながるような補足である。



    さて、懸命な読者諸君(って誰だ)にはバレているかもしれないが、このところ読書時間がさっぱり取れず、それ故サクリと読める漫画のレビュー率が高い。しばらくそうなるかもしれない。

    漫画のレビューは書くのも読むのもあんまり面白く無いので(爆)、出来ればやりたくないのだけれど、それでも一日一冊という(たまに寝落ちする)目標のためだ。でも、これって意味あるのかな…。
    続きを読む

    投稿日:2016.05.05

  • あさひ

    あさひ

    トンデモ時代劇を至極真面目に振り切ってやりきり、泣かせ処まで作ってしまうというこの力技。
    「無いだろっ」と思う驚愕の展開。
    ツッコミ処を指摘するのは野暮というものです。
    山田風太郎の短編をせがわまさきが漫画化。
    愉しめました。
    続きを読む

    投稿日:2013.10.11

  • masaki10

    masaki10

    このレビューはネタバレを含みます

    快美恍惚の涅槃境においては、男子でも孕むことがございまする!(キリッ)さすが直江様いうことが違う!背孕みとかっ。…いやいや、無いから。そんないい顔されても無いから。・・・ない。よね?ナイナイ。

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    投稿日:2012.02.28

  • りん

    りん

    せがわ まさき×山田 風太郎の第3弾は、「魔界転生」ではなかったです。
    残念。

    で、「山田風太郎短篇集」で、「山風短」……。そのままや。「Y十M」と同じノリや。題名は、「バジリスク」がかっこよかったなぁ。
    なんて思いながら読み始めましたが……。おもしろいコレ。

    ちょうど大河ドラマで、直江 兼続をやっていて、ちょっと知っているので、おぉ、直江ってそうなんだ……というおもしろさがありますねぇ。
    短編だとけど、マンガにすると丁度1巻。
    絵は素敵です。

    話も、かなりおもしろいと思います。わたしは、好きです。アホだけれど(笑)
    短編なので、次は、まったく別の話になるのだと思われます。予告によると、宮本 武蔵みたいです。
    続きを読む

    投稿日:2010.12.11

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