【感想】鬼のすべて

鯨統一郎 / 光文社文庫
(12件のレビュー)

総合評価:

平均 3.5
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ブクログレビュー

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  • 綾子

    綾子

    最後は一気読み。
    元々鬼とか妖怪に絡む話か好きで、こういった妖怪はなぜ生まれたのかみたいな話が特に好き。

    投稿日:2023.10.25

  • mktr

    mktr

    作者お得意の、歴史や民俗学の謎に切り込む長編ミステリ。さらには今作では殺人事件も絡んでくる。意外にも由来のはっきりしない「鬼」という概念について様々な視点から解説され、読み応えがある。リーダビリティが高いのも好印象。近頃NHKでも「ダークサイドミステリー」や「トーキング ウィズ 松尾堂」で取り上げられるなど鬼に関する関心が高まっているようだ。記憶ではNHKと本書で取り上げられた解釈にはそれほど差異はないように思われるため、それなりに堅実な鬼・民俗学入門書としてもおすすめできる。続きを読む

    投稿日:2021.09.26

  • 亮


    長編推理小説ではあるが。書店の売り場には小説文庫にあるのはもちろんだが、人文書の歴史文化民族のコーナーにも置かれる。
    本書は、鬼に憑かれる殺人事件を紐解いてゆくミステリ。
    民間伝承上の鬼についての詳細がふんだんに盛り込まれているので、民俗学にも置かれるんだろな。
    鬼。子を亡くした母か...
    記紀神話、民謡、語り継がれる民間伝承は、とても物悲しいな。生きるためとは言え。
    口減らし、姥捨山、食人、歴史の中には現代の価値観では計り知れない生存方法があったわけだ。
    鯨氏の腕光る一冊でした。
    続きを読む

    投稿日:2019.07.04

  • 林檎飴甘

    林檎飴甘

    この物語は被害者を鬼に見立てた連続殺人事件を追うミステリーである。
    同時に、「鬼」にまつわるさまざまな解釈、謂れ、考察が語られている民俗本のような一面もある。
    知っているようで、誰も知らない「鬼」という存在。
    ときに忌み嫌われ、畏怖され、まるで悪の象徴のように思われている存在。
    物語は「鬼」の謎に迫りながら、ひとつの結論を提示している。
    「鬼」とはいったい何だったのか?
    ハルアキが導きだした答えは、あまりにも怖ろしいものだった。
    怖いものはたくさんある。
    けれど、この世で一番怖ろしいのは「人」だと思う。
    誰でも、何かきっかけさえあれば奥底に眠っている狂気が目覚めるのでは?と。
    ミステリーを楽しみながら、民俗学の分野である「鬼」に触れることもできる。
    1冊で二度おいしい・・・そんな物語だった。
    続きを読む

    投稿日:2017.03.13

  • かなこ

    かなこ

    民俗学好きにはたまらない。
    鬼って何って、初めて考えた。
    謎解きもおもしろかった。
    怪しい人物が多すぎて、みんな犯人に見えた。

    投稿日:2016.07.13

  • jazzsamba

    jazzsamba

    ほくろのこととか回収されきってない物があるんですが。そして赤鬼ばかりで青鬼はどうした?赤鬼と青鬼がある時点で、童子形の神像は、製鉄よりも先に浮かぶと思うが、結論そこ??っていう。。。

    投稿日:2014.01.28

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