【感想】考える短歌―作る手ほどき、読む技術―

俵万智 / 新潮新書
(36件のレビュー)

総合評価:

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ブクログレビュー

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  • つぶあんたいやき

    つぶあんたいやき

    短歌のコツを集めてあって、お〜こりゃすげえ添削だ となることもあれば、元のもいいね となることもあり、短歌を教えること自体の難しさを感じた一冊だった。
    コツの用例集として捉えた方が良いのかもしれないが、短歌の本質に言及する一章が加えられたりしてもよかったような…少し内容が寂しかったかもしれません 読みやすくて良いとも言える!!!!!!!!続きを読む

    投稿日:2023.10.09

  • ミルヒ

    ミルヒ

    わかりやすいし、具体的だった。
    言いたいこともすっきりまとめられていた。

    添削というのが良い。

    そうだったのか!というような気づきが特にあるわけでもなく、割と言われなくても分かっていたことが多い印象。
    比喩を重ね過ぎてぼやけるとか、体言止めは使い過ぎるとバランス悪いとか、言われてみたらそうだけどおそらく本人が真面目に推敲したら割と気づきそうでもある。
    続きを読む

    投稿日:2023.09.24

  • nakaizawa

    nakaizawa

    「考える短歌」俵万智著、新潮新書、2004.09.20
    171p¥693C0292(2023.09.20読了)(2008.11.08購入)
    副題「作る手ほどき、読む技術」

    【目次】
    はじめに
    第一講 「も」があったら疑ってみよう
    第二講 句切れを入れてみよう、思いきって構造改革をしよう
    第三講 動詞が四つ以上あったら考えよう、体言止めは一つだけにしよう
    第四講 副詞には頼らないでおこう、数字を効果的に使おう
    第五講 比喩に統一感を持たせよう、現在形を活用しよう
    第六講 あいまいな「の」に気をつけよう、初句を印象的にしよう
    第七講 色彩をとりいれてみよう、固有名詞を活用しよう
    第八講 主観的な形容詞は避けよう、会話体を活用しよう

    ☆関連図書(既読)
    「サラダ記念日」俵万智著、河出書房新社、1987.05.08
    「ふるさとの風の中には」俵万智著・内山英明写真、河出書房新社、1992.11.30
    「短歌をよむ」俵万智著、岩波新書、1993.10.20
    「恋する伊勢物語」俵万智著、ちくま文庫、1995.09.21
    「三十一文字のパレット」俵万智著、中公文庫、1998.04.18
    「記憶の色 三十一文字のパレット2」俵万智著、中公文庫、2003.04.25
    「花咲くうた 三十一文字のパレット3」俵万智著、中公文庫、2009.03.25
    「ある日、カルカッタ」俵万智著、新潮文庫、2004.03.01
    「トリアングル」俵万智著、中央公論新社、2004.05.25
    「かーかん、はあい」俵万智著、朝日文庫、2012.05.30
    「みだれ髪 チョコレート語訳」与謝野晶子著・俵万智訳、河出書房新社、1998.07.06
    「みだれ髪Ⅱ チョコレート語訳」与謝野晶子著・俵万智訳、河出書房新社、1998.10.09
    (「BOOK」データベースより)amazon
    どうすれば気持ちを正確に伝えることができるのか。短歌上達の秘訣は、優れた先人の作品に触れることと、自作を徹底的に推敲吟味すること。ちょっとした言葉遣いに注意するだけで、世界は飛躍的に広がる。今を代表する歌人・俵万智が、読者からの投稿を元に「こうすればもっと良くなる」を添削指導。この実践編にプラスし、先達の作品鑑賞の面からも、表現の可能性を追究する。短歌だけに留まらない、俵版「文章読本」。
    続きを読む

    投稿日:2023.09.20

  • 夏

    短歌の技術的な面が、かなり勉強になりました。
    添削スタイルなのもわかりやすくて良かったです。
    今すぐ真似できる技術ばかりなので、少しずつ意識して取り入れてみたいと思います。

    短歌というのは、余分な部分を削って説明的にならないようにシンプルにして、感情の部分は読者に読み取ってもらうようにするんだなぁと思いました。

    ・必要以上に「も」を使わない
    ・句切れを入れてリズムをひきしめる
    ・構造を推敲する
    ・動詞は多くて3つまで
    ・体言止めは1つまで
    ・副詞に頼らない
    ・具体的な数字を使う
    ・比喩に統一感を持たせる
    ・現在形を使う
    ・正しい「の」の使い方をする
    ・初句を印象的にする
    ・色彩を取り入れる
    ・固有名詞を活用する
    ・主観的な形容詞は避ける
    ・会話体を活用する
    続きを読む

    投稿日:2023.08.13

  • まこと

    まこと

    「考える短歌」で私が試みてみたいのは、短歌を作るうえでの「言葉の技術」をどこまで伝えられるか、ということだ。そのためには抽象的な理屈を並べるのではなく、なるべく具体的な方法をとりたい。そこで「添削」ということを中心に据えることにした。ーはじめにより。


    第一講
    「も」があったら疑ってみる。
    必然性のある「も」

    必然性のある「も」の入った歌
    ○あなたからきたるはがきのかきだしの「雨ですね」さう、けふもさみだれ     松平修文

    第二講
    句切れを入れてみよう
    思い切って構造改革をしよう
    せっかく定型に納まったと思わずに

    句切れなしの名歌
    ○ゆく秋の大和の国の薬師寺の塔の上なる一ひらの雲
                  佐佐木信綱

    第三講
    動詞が四つ以上あったら考えよう
    体言止めは一つだけにしよう

    動詞が五つ使われている名歌
    ○大海の磯もとどろに寄する波破れて砕けて裂けて散るかも             源 実朝

    第四講
    副詞には頼らないでおこう
    数字を効果的に使おう

    数字の入った秀歌
    ○一つ駅を乗り越せば違った人生もあると思えり午前八時五十分           光栄たか夫

    第五講
    比喩に統一感を持たせよう
    現在形を活用しよう

    現在形で降る雪の歌
    ○体温計くわえて窓に額つけ「ゆひら」とさわぐ雪のことかよ            穂村弘

    第六講
    あいまいな「の」に気をつけよう
    初句を印象的にしよう

    初句が印象的な名歌
    ○たとへば君 ガサッと落葉すくふやうに私をさらって行ってはくれぬか       河野裕子

    第七講
    色彩をとりいれてみよう
    固有名詞を活用しよう

    固有名詞を使った秀歌
    ○あまりよい比喩ではないが東山魁夷のやうな山霧は降る              中山 明

    第八講
    主観的な形容詞は避けよう
    会話体を活用しよう

    主観的な形容詞が表現の中で生きている例
    ○サバンナの象のうんこよ聞いてくれだるいせつないこわいさみしい         穂村弘

    会話体の応酬
    ○<反省の色が見えない><反省の色はなにいろ>教師と少年            今井恵子




    ※ところで、短歌好きの皆さまにお知らせです。
    2023年5月28日(日)午後9時から
    NHKスペシャル 響きあう歌ーコロナ禍喪失と再生の物語を放送します。
    出演は東直子さん他。
    再放送は2023年6月1日午前0時35分からです。
    お見逃しなく!
    (私のTwitter見ていただけると、リツイートしていますのでどのような番組かわかるかと思います)
    続きを読む

    投稿日:2023.05.26

  • muscat

    muscat

    短歌に触れ始めたばかりなので、作る技術も読む技術もない状態で少し心細かったが、この本を通して少し「ポイント」のようなものが分かった。これから様々な作品に触れて、しっかり読む方に専念してみたい。

    投稿日:2022.12.08

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