鏡は横にひび割れて

アガサ・クリスティー, 橋本福夫 / クリスティー文庫
(41件のレビュー)

総合評価:

平均 3.9
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ブクログレビュー

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  • tanaka9876

    tanaka9876

    タイトルがなんとなくおどろおどろしい。今回はタイトルが比較的、筋にからんできてえいる。一度読み終えてから、途中まで走り読みしたのだが、たしかに枝の部分にとらわれなければ犯人は簡単にわかるかも。しかし2つ目以降の殺人はあまり意味がなかったか。最後の犯人の死は、そうしないと収まらないだろうが、寂しい。続きを読む

    投稿日:2019.06.15

  • bukurose

    bukurose

    殺されたヘザーの性格が「春にして君を離れ」の主人公ジョーンにそっくり。物語の冒頭マープルはヘザーの家の前で足をくじき介抱してもらったのだが、マープルのヘザーの印象は「いつもはっきりした自分の意見を持ちすぎて、ひとの眼には物事がどう映っているのか、どういう感じをうけているかが、悟れない、アリスン・ワイルドにそっくり」というもの。でアリスンは亡くなっている!

    そのすぐ後、有名女優の家でパーティがあり、客として呼ばれたヘザーは出された飲み物を飲み死んで(殺されて)しまう。

    マープルの親友ドリー・パントリーもその場にいて、ヘザーと言葉を交わした女優は直後、凍りついたような表情になったと言う。テニスン作「レディ・オブ・シャロット」の「鏡は横にひび割れぬ、ああ、わが命運もつきたりとシャロット姫は叫べり」のようにね、と言う。

    ダーモット警部の問いには「あの妻は親切なことは親切だけど、思いやりはなかった、だんな様の面倒はみてるけど、亭主が何を考え、何を感じているか、しりもしなかったろうと思うわ、それでは男にとっては淋しい生活になるものよ」といい、きっと亭主はすぐ再婚するだろう、と言う。

    「春にして君を離れ」は1944作。こちらではジョーンは一瞬己を回想したものの、最後には元のもくあみで終わらせている。が18年後の1962作の本作では殺してしまっている。この独りよがりのおめでたい女、というのをクリスティは憎んでいる。自身の母親かあるいは自分自身にもそれを見ているのか?

    「クリスタル殺人事件」(1980)としてエリザベス・テイラーが女優役で映画化されている。役柄としてあっている気がする。見てみたい。
    続きを読む

    投稿日:2019.06.06

  • めい

    めい

    アガサ・クリスティーやコナン・ドイルは、正直"古い探偵小説"というイメージがあったので今まで手を出さなかったのだけれど、夏に2時間ドラマ化しているのを見て「今更だけど読んでみるかぁ」という気持ちになり目を通してみた、のだが、"古い"だなんてとんでもない!名作シリーズとして今現在もリメイクドラマ化されるだけのことはある。正直トリックらしいものはどこにもないし、噂話やゴシップ誌の情報だけで犯人の検討をつけるのはもはや妄想では?という域だが、娯楽として"探偵推理小説"を愉しむ場合には秀逸な作品だと思う。なにより必要以上に老人扱いされることに辟易するミス・マープルの心理や、新住宅地とそこに越してきた"新しい"人間への好奇心と警戒心が混ざり合った関心、新しいものと古いものがせめぎ合う時代の軋轢など、我々の時代でも珍しくない心理に対する魅力的な描写が沢山ある。ミス・マープルも作中で言っていたが、いつの時代も人間は変わらない。だからこそ名作が色褪せることもないのだなと思った。続きを読む

    投稿日:2018.11.02

  • nori-k99

    nori-k99

    お手伝いさんに「何もできない無力な老人」扱いされて、イライラを募らせるマープルがリアルで面白かった。これ書いたとき作者は72才だったそうなので、実感がこもってそう。動機のやるせなさと、それに説得力を持たせる人物描写が見事。続きを読む

    投稿日:2018.10.31

  • んこ

    んこ

    めずらしく犯行の動機がわかった。

    たしかに、物事が起きてしばらくしてから、「あぁ、あの時の出来事ってそういうことだったんだ」と何かのはずみで気がつくことがある。
    本人は悪気がなくても悪い結果を招いてしまった悲劇。続きを読む

    投稿日:2018.08.19

  • ao-neko

    ao-neko

    ミス・マープルシリーズ。セント・メアリ・ミード村で行われたパーティで起こった毒殺事件。殺されたのは親切で善良な女性。しかし実際に狙われていたのは、パーティの主催者である女優だったのか、という疑惑からどんどん事件がこんがらがっていきます。次から次へと怪しい人が出てくるし、そしてさらに起こる事件。さっぱり犯人の見当もつきません。
    それなのに。真相は実にシンプル。毒殺トリックがあまりにシンプルすぎてあっけにとられるほどです。でもこの作品の一番の読みどころは、動機にまつわる物語なのでしょうね。思えばあからさまに語られている部分もあったのだけれど、それは真相を知って初めて気づくことで。タイトルの意味も、分かってみればとても重くて悲しいものでした。
    続きを読む

    投稿日:2018.03.05

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