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東京新聞原発事故取材班 / 幻冬舎 (16件のレビュー)
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haikudiary
このレビューはネタバレを含みます
淡々と、地震から津波、メルトダウン、汚染水、に至る経緯が 時系列で書かれています。 「3号機爆発後も、3,4号機の中央制御室では、 運転員が懸命の作業を続けていた。 放射線量が高いため、全面マスクで防護している。だが 当初使われいたマスクの一部は。揮発性の放射性ヨウ素を 除去できないタイプのものだった。 中略 こうして六人の運転員らが308~678ミリシーベルトの被ばくをする 今回の事故に限って特別に引き上げられた被曝限度の250ミリシーベルトを はるかに超える数値である。 うち二人は、外部被曝よりさらに危険だとされる内部被曝が 500ミリシーベルト超に達していた。 本文P103より」 「再悪メルトダウンが進んで、コントロール不能になってくれば、 これで終わりだという感じがした」 福島第一原発が初めて報道陣に公開された11月12日、吉田はこう話した 菅(当時の首相)はインタビューで、こう振り返った。 「ファースト1ウィークは、本当に日本の国がある意味、国家として 成り立たなくなるか、成り立つかの瀬戸際にあったと思っている」 本文P121」 吉田所長のご冥福をお祈りするとともに 多くの作業員の方に感謝します。 国家として成り立たなくなるか、成り立つかの瀬戸際・・・・ の事態にまで追い込んだ、原子力発電所が 上関ともんじゅを含めると18箇所50基 再稼働中2基(高浜原発3、4号機は裁判中?)
投稿日:2016.07.20
うみかもめ
学生時代に読んだ宮部みゆきさんの同名の小説では、『レベル7まで進めば、もう戻れない』という言葉が書かれていたように記憶している。福島原発事故のルポルタージュである、本書を読んでいる途中に、何度この言葉…が脳裏に浮かんでは消えたことか。 第1章の『福島原発の1週間』は比類ないほどの緊迫感がみなぎる。淡々としたドキュメントは日本の存続がかかった激しい現場だった。 同じ時間を三重県で過ごしていた私にも強く伝わってくる。 風向きと逆の方向に逃げるしかないとラジオがアナウンスを繰り返す。 絶望的な状況の中でアンパンマンのマーチが流される。その時、進行する事態と向かい合っていた人々の様子が伝わってくる。 迫力のあるルポルタージュが読めることはルポ好きにとって幸せなことだと思うが、最悪の事故をテーマに読むことは不幸なことだったんだと思う。 最終章『X年の廃炉』を読むころには、『もう戻れない』の思いは頭の中でぐるぐる回っているだけではなく、口をついて外に飛び出す。続きを読む
投稿日:2016.05.25
mimizuku0125
新聞社による信頼性が高い情報がまとめられた一冊。 安全指針が、対策を実施しないための口実として利用され、事故後は「想定外」「責任無し」の根拠とされた。
投稿日:2015.08.06
hanamomo55
現場の混乱ぶりに 緊張しながら読んだ。 かなり分厚い本。 隅々まで読んだ。 おそろしすぎる現実だった。 フクイチは 収束してなんかいないのに 再稼働に動く・・・。 また同じ事故が…おこったら どうなるのか…続きを読む
投稿日:2014.08.15
satopulog
章によるが、段落とかの繋がりが悪くて読みにくい。事前知識がないと読むの大変だと思う。情報資料としては役立つと思う。良い所もいくつかあったけど、読み終わって時間が経ってしまって忘れてしまった。
投稿日:2014.01.15
みっきぃ
科学的な根拠に基づいた説得力のある訴えで警鐘は鳴らされていたのにも関わらず中途半端にされた安全対策の結果が福島原発事故、と殊更に感じた。新聞連載時にも読んでいたけど、まとめて読むことによって新たに感じ…ることもあった。「福島原発の一週間」「汚染水との闘い」「想定外への分岐点」「「国策」推進の陰で」「安全神話の源流」「X年の廃炉」続きを読む
投稿日:2013.06.16
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