【感想】カーニヴァル化する社会

鈴木謙介 / 講談社現代新書
(56件のレビュー)

総合評価:

平均 3.3
6
13
27
4
3

ブクログレビュー

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  • katotake

    katotake

    インターネットや世代間を題材にして書かれた作品。技術が進んだ現代社会の一面を捉えており考えさせられる内容。

    投稿日:2018.11.23

  • ドドリアさん

    ドドリアさん

    記念すべきチャーリーの第一冊目。170ページほどの厚さしかないのに、内容は結構ねじ暮れて小難しく、読みごたえがあった。カーニヴァルという言葉を使うので、昨今の空虚な盛り上がりに情熱を傾けている人々の世代を言っているのかと平たく考えてしまいましたが、現れる結果としてはそういう部分もあるけど、もっと人間の時代真理の深い部分をしっかりとつかんでいる奴でした。「反省的自己」と「再帰的自己」というあたり、そこからのアイデンティティの説明までがかなりしっくりいきました。ただカーニヴァルという表現の意図するとことはわかるけど、ニュアンスとしてもう少しうまい表現があるとありがたいと勝手に考えたりします。

    よかったです。商業的に考えれば、この一冊の内容を引き延ばして、新書だったら3~4冊ぐらい書けそうなんだけどそうしないところはチャーリーの誠実さなんだろうなと思います。

    17.4.18
    続きを読む

    投稿日:2017.04.18

  • はろうぃん

    はろうぃん

    祭りのネタになれば、右でも左でもいい
    学校に甘える→会社に甘える(これが今は出来ない)
    「やりたいこと」をめぐる躁(自己啓発)鬱(現実)ー分裂状態
    監視社会ーアマゾンの予想

    投稿日:2015.02.10

  • キじばと。。

    キじばと。。

    フリーターやニートなどの若年層の労働問題、監視社会論、ネット上のコミュニケーションの問題を取り上げ、バウマンの言う「カーニヴァル型の近代」に向かう動向を読み取ろうとしています。

    労働問題、監視社会論、ネット上のコミュニケーションの問題と、いずれも大きなテーマについての著者自身の見方が示されているのですが、やや密度の濃い議論を詰め込みすぎのように感じました。

    いちおう本書の結論は、ギデンズの言う「再帰的近代」が進み、あらゆるものごとが自己にとっての選択の対象となることで、さまざまな社会関係の中で自己に割り振られた「役割」を統合する「反省的な自我」が失われ、そのつどデータベースに問い合わせをおこなうことでアド・ホックな「自己」を作り上げるような振舞いが広く見られるようになったというもので、バウマンの「カーニヴァル」の概念を借りることで、そうした再帰的な自己のあり方を可能にしているメカニズムを解明しようとしていると、言うことができるように思います。
    続きを読む

    投稿日:2014.11.20

  • nogu-t

    nogu-t

    古書店で見かけて購入。
    10年後まで続いているテーマがたくさん。発売時に「カーニヴァル化」ってタイトルがなんか狙ってる感じがして、手を伸ばすのをやめてしまったことを後悔。

    投稿日:2014.10.07

  • isseiabe

    isseiabe

    2ちゃんねるを中心とした「祭り」という現象から、現代社会をとらえている。
    ちょっと話題があちこち発散するが、かねがねおかしいと感じる世の中の色んなことの解説の多くが納得出来る。
    少し感覚がずれていると感じる部分は著者との年齢差が原因か?(同業者だが、著者はまだ20代後半)続きを読む

    投稿日:2014.09.15

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