【感想】西行 魂の旅路 ビギナーズ・クラシックス 日本の古典

西澤美仁 / 角川ソフィア文庫
(8件のレビュー)

総合評価:

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ブクログレビュー

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  • メガネカイマン

    メガネカイマン

     取り敢えずこれ読めば西行の人物像は大体摑めるかなという感じ。

     テーマ毎に六十首取り上げて解説。縁のある歌も適宜紹介。

    投稿日:2023.11.20

  • seiyan36

    seiyan36

    西行さん、どのような方かというと、ウィキペディアには、次のように書かれています。

    ---引用開始

    西行(さいぎょう、元永元年〈1118年〉 - 文治6年2月16日〈1190年3月23日〉)は、平安時代末期から鎌倉時代初期にかけての日本の武士であり、僧侶、歌人。西行法師と呼ばれ、俗名は佐藤 義清(さとう のりきよ)。憲清、則清、範清とも記される。西行は号であり僧名は円位。後に大本房、大宝房、大法房とも称す。

    ---引用終了

    私が好きな西行の和歌3首は、次のとおり。


    「願はくは花の下にて春死なん そのきさらぎの望月のころ」

    「なにごとも 変はりのみゆく世の中に おなじかげにてすめる月かな」

    「嘆けとて月やはものを思はする かこち顔なるわが涙かな」 
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    投稿日:2023.09.04

  • カイ

    カイ

    ビギナーズ仕様なのに、結構読みごたえがある。
    出家から死ぬまでの西行の心の軌跡、和歌に対する姿勢が何となくわかる。
    ちと難しくて眠くなるところも・・ゲフゲフン

    投稿日:2022.10.06

  • りまの

    りまの

    西行和歌を一首ずつ、丁寧に解説してくれる。
    ずいぶん詳しい解説なので、読み終えるまで、日にちがかかってしまった。
    やはり、

    願はくは花のしたにて春死なむ
    その如月の望月のころ

    この本の歌の中でも、この歌が一番好き。

    ☆私は春、花の下で死にたい。願わくは、
    釈迦入滅の二月十五日のころに、満月の光を浴びた
    満開の桜が、私と私の死を照らし出さんことを。

    。。。西行は、文治六年(1190)ニ月十六日に、
    この歌の通りに死を迎えた。。。 

    好きな歌

    うなゐ子がすさみに鳴らす麦笛の
    声に驚く夏の昼ぶし

    ☆うない髪の幼い子が気まぐれに鳴らす麦笛の声に、はっと目が覚めた。私は夏の昼寝をしていたようだ。


    行方なく月に心の澄み澄みて
    果てはいかにかならんとすらん

    ☆月を見ていると、私の心は澄みに澄む。このまま
    どこまで澄んでいくのだろう。私は一体どうなってしまうのだろうか。


    籬に咲く花に睦れて飛ぶ蝶の
    羨ましくもはかなかりけり

    ☆籬垣に桜の花が咲き、花に睦れるように蝶が飛ぶ。羨ましい限りであるが、同時にむなしくも感じてしまう。

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    投稿日:2022.02.13

  • mio

    mio

    本やさんで見かけて、そういえば西行についてほとんど知らないなと思って、手にとった本。一首ずつ解説しながら、歌ごとに独立でなく、西行の生涯の中での位置付けもわかりやすく書かれている。著者の、西行に惹かれつつ冷静に語ろうとする姿勢も面白い。参考文献と初句索引が付いていてべんり。続きを読む

    投稿日:2020.04.12

  • motoko

    motoko

    武士であったのに出家したこと、容姿端麗であったことに加えて、
    「願はくは花のしたにて春死なん その如月の望月のころ」
    「花に染む心のいかで残りけん 捨て果ててきと思ふ我が身に」
    など、花と月を多く歌に詠んでいるところから、西行には繊細でナイーブなイメージを持っていました。
    でもこの本を読むと、意外と「陽」な感覚の人であったようです。「花に染む」の他にも、出家して世を捨てたはずなのに花に心奪われたり寒い時期に寒がったりする自分を詠んだ歌も結構たくさんあるのですが、そんな自分を「ダメだなあ」と恥じるのではなく、客観的に興味深いと思って見ていたり。
    花や月を詠んだ美しい歌の他にも、言葉遊びが楽しい歌や戦ばかりの世の中を冷めた目で詠んだ歌などもあって、クスッとなったり驚いたりウットリしたりしながら読みました。
    続きを読む

    投稿日:2013.04.07

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